瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『聞かなかった場所』(4)

・角川文庫3335
 昨日の続き。
 カバー裏表紙は白地、上部に1行「ISBN4-04-122728-3 C0193 P350E 定価350円」とあり定価の下に若干小さく「(本体340円)」とある。このISBNコードは四十五版に一致、四十五版のバーコード1つめは最初に「978」があり下1桁が「2」である以外は一致。
 カバー裏表紙折返しは3月7日付「松本清張『内海の輪』(1)」で取り上げた角川文庫3251『内海の輪』二十三版の「定価380円」のカバー裏表紙折返しに同じ、異同は「野盗伝奇/紅い白描 信玄戦旗/黒い空 数の風景」の5点が追加されて42点50冊になっていること。
 本体の異同であるが、扉と奥付の鳳凰が三十八版は羽を銜え翼と脚を広げていたのが四十五版は何も銜えず翼は広げ脚を揃えている。以下233頁まで一致(するようだ)。三十八版は234頁に「松本清張」の略伝があり、〔主要作品〕として38点を列挙する。最後に「*印 角川文庫所収」とあって、*が打たれていないのは8つめ「零の焦点」13番め「砂の器」15番め「贋金つくり」の3点、本書は29番めに挙がっている。38番めは「美しき闘争」、大体カバー裏表紙折返しに列挙されるものと重なっている。四十五版は白紙で何も印刷されていない。
 奥付、鳳凰、それぞれの発行日、発行者が兄から弟、電話の市外局番の次が「八一七―」から「三二三八―」に、3桁の郵便番号の下が「振替東京③一九五二〇八」から「振替〇〇一三〇―九―一九五二〇八」に、印刷所の下「 製本所――本間製本」が「 製本所――大谷製本」に、そして三十八版は「落丁・乱丁本はお取替えいたします。/定価はカバーに明記してあります。」1字空けて横転した「Printed in Japan」とあったのが、四十五版は「本書の無断複写・複製・転載を禁じます。/落丁・乱丁本はご面倒でも小社角川ブック・サービス宛に/お送りください。送料は小社負担でお取り替えいたしします。」1行空けて1字下げ「定価はカバーに明記してあります。」となり、匡郭下辺の上右寄せに「©Printed in Japan」となっている。
 匡郭の外、下辺の下、左寄せに「ま 1-16」、右寄せにカバー裏表紙に同じISBNコードとCコードがあるのは一致。
 「角川文庫発刊に際して」は同版に見える。
 目録、三十八版は上部に明朝体太字斜体横組みで「角川文庫最新刊」とある1頁を7本の縦線(11.3cm)で仕切って6点の目録がまず3頁、明朝体で標題、ゴシック体で著者名、下部に3行(1行10字)の紹介文。最後に「海音寺潮五郎の作品 」が1頁、これは『天と地と』が「角川映画 」されたことで特設されたもの、同時期の角川文庫で、この目録が最後に置かれているものを複数見ている。四十五版はやはり1頁6点で形式は同じ「角川文庫ベストセラー」が4頁。