瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

吉田秋生『吉祥天女』(4)

小学館文庫(1)
・第1巻
・1995年3月10日初版第1刷発行(343頁)
・2001年12月1日  第22刷発行・定価581円
・2007年6月20日  第27刷発行・定価581円
 まず第22刷と第27刷の異同を挙げて置こう。
 カバー表紙は一致。書影は3月15日付(3)に貼って置いた。
 カバー裏表紙は「天」が桃色から青に変わっている他は一致。
 カバー背表紙、私の見た第22刷は褪色して標題はワープロで打ったものが貼付してあり、また下部の分類票も文字に掛かっているため、レイアウトは同じらしいが比較出来なかった。
 第27刷にて見るに、幅は1.8cm、上から1.9cmずつ8つの地色、濃い青から淡い空色にだんだん淡い色に変化している。上部、1つめの地色に淡い空色の「Sb」マーク、その下、1〜4つめの地色に明朝体白抜きで標題、4〜5つめの地色に白い三重丸に白抜きで「1」、6つめの半ばから7つめの地色に黒の明朝体で作者名、8つめの地色に横並びで、小さく黒い五角形、「小学館文庫/よ A-6/\581」とある。
 第22刷はカバー折返しの地色から見て桃色であったらしい。淡い桃色のグラデーションで上が淡く下が濃い。
 カバー折返しは第22刷と第27刷で第1巻・第2巻一致。
 カバー表紙折返し、第22刷は著者のアルファベット表記が桃色、第27刷は青。明朝体8行の紹介文は4行めまで同じ、5行めの最後が第22刷は句点であったのが第27刷は読点になり、以下6〜8行め、第22刷は

94年秋、「別冊少女コミック」に9年にわたって/連載した傑作ハードロマン/「BANANA FISH」を完結。

であったが、第27刷は、

YASHA 夜叉」で2002年度小学館漫画賞受賞。/「BANANA FISH」「ラヴァーズ・キス」/「イヴの眠り」など、多数の名作がある。

となっている。
 下部は同じで、小さくゴシック体白抜き横組み3行。第22刷は褪色して殆ど読めないのでメモして置く。

カバー写真 ――――――――――――――――――中 田 昭
小面制作 ―――――――――――――――――――岩 井 彩
カバー・デザイン――――――――――――――――末 沢 瑛 一


 カバー裏表紙折返し、横組みで「小学館文庫 吉田秋生作品」の目録、第22刷は8点、第27刷は「YASHA 夜叉            全6巻|」の1行が追加されて9点になっている。
 本体の目録、6頁めまで一致。7〜8頁め見開き「赤石路代」の内容が後述するように異なる。
 奥付の異同はそれぞれの発行日と、発行者が「辻本吉昭」から「藤本敏一」に変わっているのみ。なお第2巻の「藤本敏一」は自然だが、第1巻は他の文字より色が濃く「藤本敏」が右肩下がりに配置されている。(以下続稿)