2月9日付(04)の続き。
・「不思議ナックルズ」VOL.12(1)
そして、単行本『新耳袋大逆転』「第三十話」文庫版『新耳袋殴り込み 第二夜』「第二十六話」の「『不思議ナックルズ』からの依頼」ということになります。
まず、単行本『新耳袋殴り込み』を読んだロマンポルシェ。のロマン優光(1972.12.22生)から次のような情報を得ます。単行本93頁4行め・文庫版80頁13〜14行め、
十五年前、町田のパンクスたちと怪談をしたときにサリーちゃんの目撃談を聞かされ|たという。
さらに、同じく『新耳袋殴り込み』を読んだ「不思議ナックルズ」編集長小塩隆之(1972生)から原稿依頼が来るのです。
・「不思議ナックルズ」VOL.12(2007年12月5日発行・定価562円・ミリオン出版・157頁・AB判)
不思議ナックルズ vol.12 (MILLION MOOK Vol. 89)
- 出版社/メーカー: ミリオン出版
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初出誌では033〜048頁「ワイド版特集【Ⅱ】/恐怖の都市伝説」のうちの1篇(042〜045頁)で、「「3本足のサリーちゃん」伝説/バブル期に出現した「怪人」が残した恐怖の足跡」という題でした。
042頁には怪人物のイラストがあって、片脚に松葉杖、セーラー服、長身で小顔、お面はサリーちゃんではなくアッコちゃんのを被っています。背景に思わず振り向いた5人が描かれ、下部にリード文があります。
今から20年ほど前に地域限定/で囁かれた一つの噂があった。/「口裂け女」や「人面犬」のよう/に、全国へ噂が拡散するような/都市伝説ではなかったが、神奈/川県北西部や東京・町田周辺/に、衝撃と恐怖を撒き散らし/たのが、「3本足のサリーちゃん」/と呼ばれた"怪人"であった。果/たして、その正体とは、そして/「3本足のサリーちゃん」は本当/に実在したのか――?
再録の方は本文は3段組、062頁(頁付なし)上中段に当たる部分に見出しと大きなリード文、063頁上中段には初出と同じ怪人物のイラストがあって、イラストの左にもリード文があります。062頁のリード文には、
セーラー服、片足、かつらにお面、/全身ケロイドの皮膚――/正体不明の「怪人」が、/物凄い速さで追いかけてくる!
と煽るようなことを書いてあります。063頁の方は、
1980年代後半、日本は、第一次都市伝説ブームのまっただ中にあった。/口裂け女や人面犬が全国的に話題となった一方で、/神奈川―東京間の地域限定で噂となっていた謎の"怪人"がいた。/「3本足のサリーちゃん」。その悲しき物語をご存じだろうか。
とありますが「悲しき物語」も何も、どうしてこんな恰好をしていたのか、何も解明されていないので、これも少々誇大アナウンスと云うべきです。(以下続稿)