瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

周防正行『シコふんじゃった。』(5)

 この記事の番号は当初(3)であった。すなわち、2014年11月25日付(1)と同時に準備して、2014年11月30日付(2)の投稿を経て12月1日まで加筆していたのだが、そのままになっていた。
 もう1度映画を見直して加筆するべきかも知れないが、一応形になっているので若干字句の修訂を加えた上で投稿して置く。
 ついでに予告篇を貼付して置こう。


 2つ貼付したが同じものである。

・配役
 主役の学部4年生を演じた本木雅弘(1965.12.21生)は撮影時25歳。現役合格で昭和44年度生の学年である。 
 道場には顧問の穴山教授が現役部員だったときの白黒写真(00:08:22〜24、00:13:15〜21)が飾ってあり、横書きの墨字で「昭和47年度個人優勝 穴山冬吉/第50回学生相撲選手権大会」とあって「学生横綱」だったのである。学部4年生として昭和25年度生であるが、演じている柄本明(1948.11.3生)の実年齢に近い。「比較文化研究室」の教授で、主人公の「社会学科の山本」の「卒論指導教授」だからやはり社会学科の教授ということになる。
 穴山門下の大学院生相撲部の名誉マネージャー川村夏子を演じた清水美砂(1970.9.25生)は、「大学院の2年生」で修士論文「マスコミにおける情報操作と商品価値」を準備している。現役合格として平成3年度に24歳になる計算で、昭和42年度生であるが、院生どころか撮影時にはまだ20歳なのである。
 私の院生時代、たまにすらりとした美女の院生が(他専攻に)いたものだが、やはり何だか変な感じであった。
 竹中直人(1956.3.20生)演ずる部長の青木富夫は、00:12:53〜58「大学8年目」で「しかも浪人している」。00:13:09〜14「大学4年のときになんとなく学生相撲を見に行って、そこで穴山」に勧誘されて入部、00:13:25〜28「それ以来相撲部を潰したくなくてずっと留年してきた」というのである。役の上でもマネージャーの川村よりも年上のはずだが、一浪として昭和39年度生、もっと上かも知れないが、ぎりぎり20代に見えなくもない。監督の前作「ファンシイダンス」にも先輩修行僧の役で登場していた。
 田口浩正(1967.10.8生)はサークルに入っておらず、友達もいない新入生田中豊作役である。
 青木は田中に土下座して入部するよう頼むのだが、そのとき、00:14:33〜36「頼む あさっての試合に出てください」云々と言っている。
 この試合であるが、当日の場面、会場の入口に高さ2mくらいの白い看板があり、太字で上部に横書きで「第70回」その下に縦書きで大きく「学生相撲選手権/ 東日本大会」、そも右に「六月九日(日曜)午前八時〜午後六時」左に「主催・東日本学生相撲連合〈後/援〉〈(財)日本相撲連合/ 日毎新聞社〉」とある(00:17:21〜26)。従って、初日の場面は平成3年(1991)6月7日(金)と断定出来る*1
 宝井誠明(1975.11.2生)演ずる山本秋平の弟・春雄は、撮影時15歳であった。監督の前作「ファンシイダンス」の大沢健(1974.12.28生)の面影がある。学生プロレスにニューハーフ・レスラー「キューティー・春雄」として登場させられそうになっているが、その大会は「第15回UWF/〈新/人〉プロレス大会/開催中/第二グラウンド」なので、新入生である。現役合格なら昭和47年度生の学年である。
 この映画に描かれているのは私が入学した頃の東京の大学で、学生プロレスも新入生歓迎期間や学園祭などで良く見た。いや学生プロレスは今でもあるのだけれども、もう見る機会がなくなってしまった。
 もうバブル崩壊が始まっていたが、まだ楽観的な時期であった。だから主人公は相撲部存続のために、コネで決まっていた大企業への就職を蹴って留年するのである。モラトリアムの、とにかく気楽に、将来のことなどあまり気にせずに、やりたいことを思いっきりやれる場であった。もちろん何もやらずに過ごしてしまうことも出来た。
 OB会の中心的人物で、穴山教授の「先輩」に当たる熊田寅雄を演じた六平直政(1954.4.10生)は、実際には柄本明よりも年下である。いやそれどころか、竹中直人ともそう変わらない。学年だと1学年しか違わない。穴山教授が40過ぎだから40代の役である。
 OB会会長を演じた村上冬樹(1911.12.23〜2007.4.5)は、監督の前作「ファンシイダンス」にも住職役で出ていた。

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 「ファンシイダンス」の原作は読んでいない。映画は同じ頃、テレビ東京でお正月に映画を流していて、見た。


 これも予告篇を貼付して置こう。


 他の役についても記事にするかも知れない。
 同じ草稿には、5行ほど空けて配役とは無関係の小ネタが1つ、これも一応完成している。

大きな白看板が会場入口の門柱に渡してあって、横書きで

第40回記念・  平成3年9月28日(土) 9月29日(日) 午前8時より
学生相撲リーグ戦東日本大会
主催 東日本学生相撲連合  後援 (財)日本相撲連合 日毎新聞社

とある(01:04:07〜11)。この大会で驚かされるのは、対戦表の「教立大」の上に載る「本日医科大」の成績が、01:13:26〜27「北東学院大 ● 1-4|応慶大 ● 0-5|衛防大 ● 0-5|波筑大 ● 0-5|教立大 ● 2-3」となっていることで、何と、あの本日医科大学が北東学院大から1勝しているのである。どうやって勝ったのか、知りたい。

 
  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 先月末から今月頭にかけて高校山岳部について回想したが、当時の風潮として、面倒で恰好悪くて臭い(!)相撲部も、やはり不人気であったろうと思うのである。

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 その後、高校相撲部のドラマも作られたのであったが(未見)。(以下続稿)

*1:2020年5月16日追記2020年5月16日付(6)に述べたようにこれは失考で、山本秋平が入部させられた日は6月5日(水)、田中豊作と山本春雄が入部した日が6月7日(金)である。