瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

水島新司『ドカベン』(34)

鈴木則文監督『ドカベン』(24)
 9月20日付(09)に取り上げた【22】の12名のうち、『トラック野郎』シリーズの出演者として『映画『トラック野郎』大全集』に名前が見えるのは、北都智和のみである。テレビドラマデータベースには「北都 智和」としてあるので、男性かと思ったのだが、第五作「新婚 妻:」第六作「?:」とあって、女性らしいのである。これで確認が出来なければもやもやしたまま保留にするところであったが、前回述べたように第五作『トラック野郎 度胸一番星』を見ることが出来、新婚夫婦の妻役だから容易に確認出来た。――主人公の星桃次郎(菅原文太)が、真野町立西三川小学校笹川分校の乙羽水名子先生(片平なぎさ)と分校の生徒4名をトラック(一番星号)に乗せて金沢に旅行して兼六園を見学する場面、池のほとりで記念に写真を撮影している新婚夫婦が森祐介と北都智和で、妻は目鼻立ちのはっきりした女性であった。この「新婚 妻」と云うのが間違いでない限り、この人は女性に違いないのだが、しかし何と読むのか見当が付かない*1。なおこの場面、同書の鼎談(078〜082頁)の鈴木監督の発言に拠ると、078頁上段21〜22行め、「‥‥。実は庭園のシーンも、金沢じゃなくて、そっく/りなロケーションを探して撮っているんだ。」25〜26行め「東京の駒込にある、六義園兼六園に見立てて撮影/したんだよ。」とのことである。
 9月21日付(10)に取り上げた【23】の4名のうちでは、南利明が第一作「塚本屋主人:」第三作「支配人:」第四作「車金融の主人:」第五作「百万石:」第六作「写真屋:」第七作「南田:」第九作「平田:」第十作「幸蔵:」の8作に*2小松方正が第一作「署長:」第七作「桑原福次:」の2作に出演している。【24】の2名のうち、原作者は当然のことながら『トラック野郎』シリーズにまで出演するはずもない。マッハ文朱は第四作「須田雅美:」役で、星桃次郎とのキスシーンもあるなど、かなり重要な役を演じている。【25】は1名、川谷拓三は第三作「広島の警官A:」と第七作では全作中唯一のトラック運転手ではないライバル「矢野駿介:」を演じている。(以下続稿)

*1:投稿してしまってから「ちか」かと思い付いた。いづれ藝名であろうが、読みを確かめるのは難しそうだ。テレビドラマ・映画とも何作か出演しているが、時期は全て昭和52年(1977)に限られている。

*2:11月4日追記】見落としていた「第四作「車金融の主人:」」を追加して「7作」を「8作」に訂正。