・岩崎京子の赤マント(3)
さて、私は赤マント流言の体験談を検討する場合、当人の経歴について確認する必要があると思っています。
東京で赤マント流言が広まったのは昭和14年(1939)2月下旬頃です。大人はこんなことを怖がりませんし、怖がったとしても忘れてしまいます。ですから、回想している人の殆どが当時10代か、それより下の世代なのです。しかし、子供の頃のことですから学年や年を間違えたりするので、どうしても検証が必要になります。その上で、2018年5月10日付(159)に示したような、回想の分類も可能になって来る訳です。
岩崎氏の経歴等については、次のシリーズで本人が何度か語っていることが分かりました。平成19年(2007)以来三弥井書店から刊行されている、東京学芸大学教授石井正己編のA5判(並製本)の昔話に関する講演・論文集です。書影を列挙して置きましょう。
本当ならこれら全てを点検した上で、投稿するべきなのでしょうけれども、緊急事態宣言が発令されてしまって、呑気に図書館に出掛ける訳にも行かなくなりそうなので、現在までに見当を付けて、手許に揃えているものに限ってですが、述べて行こうと考えております。(以下続稿)
【追記】以上は昨日までに準備して置いたのだが、緊急事態宣言が発令されて不要不急の外出先である図書館は5月連休明けまで、どこも完全休館になってしまった*1。利用している各図書館HP「利用状況確認」を見るに、返却日は延びていない*2。すなわち、返却日に返却出来なくてもしょうがない。開館出来るようになってから、元気だったら返しに来てね、と云う扱いなのであろう。こうなってみると4月4日付「花粉サイクリング(3)」に書いたことだけれども、B区立図書館にも予約を入れてちくま文庫版『現代民話考』を揃えて置けば良かった、と思うのである。ちなみに今朝の体温は 35.7℃、やはり昨日までは4月3日に吸い込んだ花粉の炎症で体温が上がっていたらしい。しかし低いのも良くないらしいが。