瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

大和田刑場跡(22)

 11月17日付(19)の後半で触れた、東屋梢風のブログ「新選組の本を読む ~誠の栞~」の、2015/11/04「名和弓雄『間違いだらけの時代劇』」に紹介されていた、名和弓雄(1912.1.3~2006.9.1)の次の2冊を借りて来た。
河出文庫『間違いだらけの時代劇』一九八九年六月二四日 初版印刷・一九八九年七月 四 日 初版発行・定価437円・河出書房新社・222頁

河出文庫『続 間違いだらけの時代劇』一九九四年三月二五日 初版印刷・一九九四年四月 四 日 初版発行・定価621円・河出書房新社・211頁 職場からの帰途、図書館と散髪のときだけ渡る踏切の向う、既に窓口に取り置いてもらっているので早速借りて、電車を待つプラットホームと車中で目次と目的の箇所に目を通した。
『続 間違いだらけの時代劇』のカバー裏表紙折返しに「今、時代劇がおもしろくない。何故?なぜ?/『続・間違いだらけの時代劇』を、シリーズの/第二弾としてお届けします。/続いてシリーズの第三弾としては、/『間違いだらけの武家作法』をお贈りする予定。/ご期待・ご愛読を願います。」とあるのだが、この第三弾は刊行されなかったようだ。
 各冊の構成は上記東屋氏のブログ記事にあるので割愛して、ここでは『間違いだらけの時代劇』の酒井濤江介正近に関する記述から見て置こう。
 109~147頁「[4] 知らぬが仏、小道具、大道具の間違い」の章は19節から成るが、その1節め。109頁2行め~110頁12行め「幽霊刀工横行」に、110頁3~5行め、

 現在、近藤勇土方歳三らのために銘を切った幽霊刀工の作でも、なかなかのものが残/っている。これは武州八王子下原の刀工、濤江介正近の戯作刀だ。正近は、贋物の刀を作/った罪で、八王子の千人隊に多摩川の河原で打首になっている。*1


 この記述は東屋氏がブログに紹介している『続』の「沖田総司君の需めに応じ*2」の、ごく要点のみを纏めたものである。と云う訳で、詳しくは明日改めて、『続』の記述を検討しつつ確認して行くこととしよう。(以下続稿)

*1:ルビ「/しもばら・なみえのすけ/」。

*2:ルビ「そうじ ・もと」。