・あすかコミックス・スペシャル『山岸凉子全集』第31巻
・昭和63年9月17日初版発行・定価490円・237頁
2015年7月21日付「山岸凉子『妖精王』(11)」に引用した、2007年12月01日付の「貸出メモ」の最初に載っていた「1 黒のヘレネー/あすかコミックス・ス」と同じものを見ることが出来た。
この貸出メモにある7点のうち、現在この区立図書館に所蔵されているのはこの1冊のみのようである。
それから、某市立図書館に所蔵されている増刷を見ることも出来た。こちらは借りられなかったので、先月、初版を持参して、いい歳こいたオッサンが受験生たちと机を並べて比較して見たのである。
・1988年9月17日初版発行*1・1990年1月25日再版発行・定価573円
平成改元を機に西暦になり、定価も消費税導入に合わせて改定したものになっている。
カバー表紙、書影は2015年7月21日付「山岸凉子『妖精王』(11)」に貼付した。使用されているカラーイラストのほぼ全景が2頁(頁付なし)、1頁(頁付なし)金色の扉の裏、カラー口絵に示されている。左は綴目に隠れ、上(右寄りのごく一部)と右(上部)は一部が切れているが、下は完全である。同じイラストが5頁(頁付なし)の「黒のヘレネ―*2」の扉に、人物中心で四周を切って使用されている(人物で切れているのは左腕から生じている羽の一部)。
- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1980/02/20
- メディア: コミック
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カバー裏表紙と背表紙のレイアウトについては2015年5月12日付「山岸凉子『日出処の天子』(26)」に準ずる。
裏表紙の異同はまづ斜体部分、版元名「角川書店」の次の行が再版は「定価=590円(本体573円)」となっているが、初版は「定価=490円」となっていること。最下部、1行めはゴシック体で再版は「雑誌コード49011-04」2行め「ISBN4-04-923031-3 C0379 P590E」と左詰めで下に1行分の余白があるが、初版は最下部に中央揃えで「雑誌コード49010-31」2行め「ISBN4-04-923031-3 C0379 ¥490E」¥は半角だが文字化けするので表示出来ないので仮に全角にした。カラーイラストは96頁(頁付なし)「グール」の扉絵の胸から上、ヴェネツィアのカーニバルのように桃色のドレスに大きく目と口を黒く開けた、頬高の金属面をかぶった金髪の女性が、右手に碧眼の美女の面を手にしている。
カバー背表紙の下部、再版は「山岸凉子全集31」とあって少し空けて最下部にごく小さく横並びで「角川書店/AS-1-31/○」○の中に「P」下に横線。初版は「山岸凉子全集」は褪色してごく淡い青紫、下の数字「31」はかすかに橙色が残るのみ、以下は分類票貼付のため見えない。
カバー表紙折返し、白地に2015年5月15日付「山岸凉子『日出処の天子』(29)」と同じ要領で、
スパルタの女王ヘレネー。
彼女の女神のような美貌は、/知らず知らず、周囲を不幸へと導いていった…。
「かぼちゃの馬車」、「グール」、「学園のムフフフ」、/「赤い髪の少年」、「セイレーン」の6編を収録。
とある。
カバー裏表紙折返しの目録については、2015年5月14日付「山岸凉子『日出処の天子』(28)」に詳述したが、初版は第31巻すなわち本書まで、再版は第32巻まで。
1頁(頁付なし)金色の扉のイラストは、113頁(頁付なし)「赤い髪の少年*3」の扉絵の一部。
3頁(頁付なし)中扉。
4頁(頁付なし)「目次」。
収録順はカバー表紙折返しと異なり、表題作(5~54頁)に続いて55~95頁「セイレーン」、96~112頁「グール」、113~153頁「赤い髪の少年」、155~195頁「かぼちゃの馬車*4」、197~237頁「学園のムフフフ*5」。空いている頁(237頁の裏も)には漫画の一部を切り取ったカットを下部に配する。冒頭、扉絵には頁付なく、最後の頁も195頁を除いて頁付はない。
奥付の異同は、初版「電話―編集部03-817-8497 営業部‥‥」の行、再版は「電話―編集部03-239-8651」営業部の番号は同じ。それから発行日が初版は年号で1行だったのが、再版は西暦で2行になっていること。
奥付の左下、羽を銜えて翼と脚を拡げた鳳凰に先導(?)されたISBNコードとCコード(カバー裏表紙に同じ)の上に、
●黒のヘレネー=1979年…花とゆめ11号掲載
●セイレーン=1977年…花とゆめ3号掲載
●グール=1979年…ペーパームーンNo.18掲載
●赤い髪の少年=1973年…別冊セブンティーン5月号掲載
●かぼちゃの馬車=1974年…別冊セブンティーン11月号掲載
●学園のムフフフ=1974年…別冊セブンティーン5月号掲載
とある。●は○で囲われている。
奥付裏の目録は1頁め全集1~5、2頁め全集6~9と四六判『ヤマトタケル』、3頁め全集18~21と30で、初版・再版で一致。(以下続稿)