瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『メタモルフォシス伝』(1)

 初刊本(花とゆめCOMICS)は、2015年7月21日付「山岸凉子『妖精王』(11)」の【8月11日追記】に述べたように、余裕があれば現物を借りに行くところだったのだが、当時いろいろと慌ただしかったために機会を逸してしまった。関東の公共図書館では、東京都立多摩図書館に所蔵されているが来月20日から移転準備のため閲覧出来なくなってしまう。――広尾の東京都立中央図書館には何度となく出掛けたものだが、立川市多摩図書館には未だ行ったことがない。7月19日までに行けないとしても閉館の12月19日までには一度出掛けて見ようと思うのである。南武線西国立駅からかなり歩く現施設よりも、中央線及び武蔵野線西国分寺駅に近い移転先の方が行きやすいのだけれども。
・あすかコミックス・スペシャル『山岸凉子全集』第22巻

・秋田文庫(平成12年2月10日 初版発行・343頁・定価600円)山岸凉子スペシャルセレクション14
メタモルフォシス伝 (山岸凉子スペシャルセレクション)

メタモルフォシス伝 (山岸凉子スペシャルセレクション)

 花とゆめCOMICS(全2巻)の書影も、Amazon詳細ページにて閲覧出来、①についてはカバー裏表紙も閲覧出来る。
 私が読んだのは秋田文庫版(初版)である。他に比較すべきものがないので大したメモも取っていないが、裏表紙折返し、2本の線(5.5cm)の間(4.6cm)の著者紹介は、秋田文庫『甕のぞきの色』17版と同文(線の間隔は5.2cm)である。
 1頁(頁付なし)はアート紙のカラー口絵、山岸凉子全集と同じ、紐で首に掛けた鼻眼鏡を手にした蘇我要のイラストだが、トランプのJ・Q・Kと同じ、同じ人物を上下に配するデザインで(但しスペードのA)山岸凉子全集では左手に鼻眼鏡を持っているが、こちらは右手に持って左右反転している。同じイラストはカバー表紙折返しにも縮小されて斜めに入っている。
 裏は白紙。
 3頁(頁付なし)扉。
 4頁(頁付なし)「CONTENTS」、最下部左寄りに明朝体横組みで小さく、

初出[花とゆめ 1976年 15号〜20号]

とある。しかしながらこれは間違いで、神保町の古書店「くだん書房」の古本リスト「花とゆめ」から本作について抽出すると、

・1976年5月20日号(10号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」新連載 カラー5頁
・1976年6月5日号 (11号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」カラー扉
・1976年6月20日号(12号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」
・1976年7月5日号 (13号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」
・1976年7月20日号(14号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」
・1976年8月5日号 (15号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」
・1976年8月20日号(16号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」カラー扉見開
・1976年9月5日号 (17号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」カラー扉
・1976年9月20日号(18号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」
・1976年10月5日号(19号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」
・1976年10月20日号(20号)山岸凉子「メタモルフォシス伝」最終回 カラー扉
・1978年2月28日号(冬の大増刊)山岸凉子「メタモルフォシス伝」全編掲載 カラー5頁*1

と見える。いづれも巻頭もしくは巻頭作の次に置かれている(ようだ)。(以下続稿)

*1:「びっくり550頁全編掲載」としてあるが、書影を見るに「冬の学園ドラマ総特集!! 」が「びっくり550ページ 」なので、『メタモルフォシス伝』は全編で550頁もない。