瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

同盟通信社調査部 編『國際宣傳戦』(08)

 昨日まで、5月4日付(01)に引いた「編者の言葉」を執筆している同盟通信社調査部長内海朝次郎(1900~1946.12.9)について、子息の内海紀雄による「メディア展望」への連載「一通信社記者の「昭和」~その軌跡を手紙と日記に見る」にて、同盟通信時代の経歴について眺めて置きました。本書については5月7日付(04)に引いた(Ⅳ)に記述がありました。
 それでは本の紹介に戻って、「編者の言葉」の次にある「目次」を見て置きましょう。これも別に最下部中央に独立の頁付「―1―」があって6頁。
 まづ7字下げで大きく「目    次」とあって、以下、章と章の間は少し空けて、上部にナカネくんの2019年4月2日22:04の tweet に掲出されている写真にあるように、漢数字で章、半角分下げて算用数字で節、2字分下げてアルファベットで項を並べています。頁は下部に半角の漢数字(1桁の場合、2桁め空白)で並べ、見出しとの間を三点リーダを連ねて繋いでいる。しかしながら三点リーダまで打ち込むと表示に支障が出るのでこれを省き、空白に変えた。

一 ま へ が き             三
二 第二次歐洲戰と宣傳戰          七
1 戰 爭 へ               七
  A 戰 爭 と 平 和            七
  B 宣傳とアセニア號事件      一二
2 宣傳戰「第一期」          一六
  A 獨波戰を繞つて         一六
  B 文 書 暴 露 合戰         二二
  C 西部戰線膠着と「紙の礫」    二九
3 北歐戰局と宣傳戰          三七
  A 「バルカン」が掘つた墓穴     三七【― 1 ―】
  B 北海の擊沈發表戰        四三
  C 英 獨 新 聞 合戰         五〇
4 獨佛講和までの宣傳戰        五四
  A 「アメリカ參戰」を繞つて     五四
  B 佛降伏に働らいた三つの力    五九
5 戰局と宣傳戰の型          六五
  A イタリー參戰とバルボ事件    六五
  B ドイツの民心統一        七〇
  C 檢閲制度の手際         七五
6 ラヂオ宣傳戰の登場         八〇
  A 宣 傳 の 新 武 器         八〇
  B ドイツの對外放送        八二
  C 英獨の對外放送         八九
  D 暴れるデマ電波         九三【― 2 ―】
三 支那事變と宣傳戰          九七
1 日本は宣傳戰に敗けたか       九七
2 支那反日宣傳陣         一〇三
  A 蒋介石の宣傳教典       一〇三
  B 踊 る 重 慶        一〇五
  C 赤い反日宣傳陣        一一一
  D 反日宣傳第三列        一一六
3 反日宣傳の明暗          一二〇
  A 蒋介石の對米宣傳       一二〇
  B 重慶を見限る南洋華僑     一二五
4 二つのニユースの拔穴       一三〇
  A 上   海          一三〇
  B 香   港          一三六
5 反日デマ宣傳の種々相       一四二【― 3 ―】
    パネー號事件とフーバー號事件 一四二
    ヒューゲッセン奇禍事件    一四四
    遭難ジャンクを種に      一四五
    「日 本 空 襲」       一四六
    臺兒莊會戰のデマ       一四八
    「冬 季 攻 勢」       一五〇
    南寧奪回のヨタ宣傳      一五二
    宜昌作戰の逆宣傳       一五三
    脱落分子の和平デマ      一五五
四 各國の宣傳陣           一五九
1 英――傳 統 と の 摩 擦       一五九
2 米――ニュース本位主義      一六八
3 佛――「文化と自由」は何處へ?   一七七
4 獨――鐵 の 組 織       一八一【― 4 ―】
5 伊――統 制 の 先 驅        一八九
6 蘇――赤 い 宣 傳 の 網       一九三
五 日 本 と 宣 傳           一九九
1 東京に渦卷く列國の宣傳戰     一九九
  A 在京各國特派員        二〇〇
  B 東京を狙ふ電波        二〇四
  C 在京大使館の活躍       二〇八
2 伸びる日本の電波         二一九
  A 對外宣傳陣の活躍       二一九
  B 海 外 放 送        二二八
  C 同 盟 放 送        二四〇
3 國内宣傳の實際          二四四
  A 官廳宣傳街の中心       二四四
  B 新聞雜誌の檢閲線       二五三
  C 新聞の統制と記事の傾向    二五六【― 5 ―】
  D 官廳發表から記事まで     二六一
  E 國内放送の實力        二六七
  F 邦人通信員の進出       二七四
  G デ マ の 傳 播         二七六
六 宣 傳 と 人          二八三
1 ナチス宗の開祖ヒトラー      二八三
2 宣傳博士ゲッペルス        二八八
3 「黑色」シユトラッサー       二九〇
4 親分ムソリーニ          二九四
5 「靈父」ピオ十二世         二九八
6 大番頭ルーズヴエルト       三〇二
7 頑固爺チヤーチル         三〇五
8 スターリンと宿敵トロツキー    三〇八
七 文   獻            三一三【― 6 ―】


 目次では拗音は小さくなっていませんが、本文では現行の表記と同じく小さくなっています。
 今、こうして目次を打ち込んでみるとなかなか面白そうなのですが、5月3日付「赤いマント(243)」に述べたように閲覧時、詳しく内容を確認する余裕がありませんでした。以下、当日の私のメモのほぼ全てを示して置くつもりです。(以下続稿)