瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(77)夏目家・半藤家

 9月5日付(40)の最後に述べた、寝間の本立てにあった1冊。
新潮文庫8500/は-44-1 半藤末利子『夏目家の福猫』平成 二 十 年 七 月 一 日 発  行・定価400円・新潮社・211頁

※ 帯あり「新潮文庫の新刊」
 211頁の裏に「この作品はPHP研究所から刊行された『夏目家の糠みそ』(二〇〇〇年五月刊)、/『漱石夫人は占い好き』(二〇〇四年一月刊)の中から三十編を集めたものです。」とある。この辺りの経緯は202~204頁「あとがき」にも、203頁6~7行め「 今回新潮社さんのご厚意で、その二冊の本から主に漱石に関するものを取り出して/一冊に纏めて出版されることになった。‥‥*1」云々とある。

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 以上1冊を「夏目漱石関連にするか半藤一利と一緒にするか」との副題で昨年9月7日にメモして置いたままになっていたのだが、夫の半藤一利、祖母の夏目鏡子、父の松岡譲などの著書とともに一括して置くことにした。まだ見ていないが夏目伸六や松岡陽子マックレインの本もあればここに追加する。ないだろうけれども夏目房之介の本も出て来たら。
夏目鏡子松岡譲筆録『漱石の思ひ出』
文春文庫 な 28 1『漱石の思い出』1994年7月10日 第1刷・定価544円・文藝春秋・462頁。

※ 帯あり「今月の新刊」
 客間のクローゼット左側の1段めより。どうも読まなかったらしく、さらに「OMMG結婚チャンスカード」と「WILD SANCTUARY」「HABITAT SERIES」CD8枚組の通販の葉書が付いたカバーが掛かっているので、祖母の蔵書の中ではカバー・帯・本体とも頗る保存状態が良い。――本書は2012年10月3日付「夏目鏡子『漱石の思ひ出』(3)」に取り上げたこともあり、手許に残して置こう。
半藤一利『それからの海舟』筑摩書房
①四六判上製本(二〇〇三年十一月二十五日 第一刷発行・定価1800円・324頁)※ 帯あり
ちくま文庫 は 24 11(二〇〇八年 六 月 十 日 第一刷発行・二〇〇九年 二 月十五日 第九刷発行・定価780円・375頁) 上製本を持っていることを忘れて本屋で見かけた文庫本を買ってしまったのだろう。両方とも寝間の本棚にあったように記憶する。
 これも細かく比較したいところだけれども、――異同は「あとがき」にさらに〈文庫本のための付記〉があることと、そこで説明されていた阿川弘之の「解説 頑固な、下町つ子風――『それからの海舟』について――」の(「ちくま」二〇〇三年十二月号より転載)があることである。上製本にあって文庫版が省いている図版や文章はないようだ、と云ったところで満足して置こう。今後もし読みたくなったら文庫版で読めば良い訳だ。
 私は直接聞いていないのだが、家人に拠ると「勝海舟はお祖母ちゃまのアイドル」だそうで、2022年7月29日付(12)に見たように子母沢寛の『勝海舟』を揃いで持っていたし、角川文庫版『氷川清話』もある。よって2022年7月30日付(13)の冒頭に述べたようの勝海舟で纏めても良かったのだが、ゆっくり組み立てていられないのでここに含めて置こう。(以下続稿)
2023年7月18日追記】寝間にあった1冊。
平凡社ライブラリー671 半藤一利『昭和史 1926-19452009年6月11日 初版第1刷・2009年6月29日 初版第2刷・定価900円・546頁※ 帯あり

*1:ルビ「まと」。