瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目鏡子『漱石の思ひ出』(3)

・文春文庫
漱石の思い出』1994年7月10日第1刷・2006年7月15日第5刷・定価629円・文藝春秋・462頁。

漱石の思い出 (文春文庫)

漱石の思い出 (文春文庫)

 第8刷(2011年8月25日第8刷・定価676円)も見た。第5刷を元に、第8刷との異同をメモして置く。
 カバー表紙折返し、「著者紹介」として夏目鏡子(1877〜1963)と松岡譲(1891〜1969)をそれぞれ3行・8行で紹介(1行15字)、第5刷は左下に文春文庫のマークがあったが第8刷にはない。
 カバー裏表紙折返し、横組みで「文春文庫|夏目漱石に関する本夏目伸六  父・夏目漱石/〈夏目鏡子 述松岡 譲 筆録漱石の思い出/夏目漱石  こころ 坊っちゃん半藤一利  漱石先生ぞな、もし/続・漱石先生ぞな、もし」と上部にあり、下部に「装画・ウィリアム・モリス/「すいかずら」/装幀・木本百子」とある。第8刷には夏目伸六『父・夏目漱石』はなく、夏目漱石の2冊めとして『それから 門』が、半藤氏の本は3冊め『漱石俳句探偵帖』が加わって、合計6冊になっている。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、右上に横組み10行(1行15字)の紹介文、上下に横線、その下に[な 28 ]の分類番号、その下に文春文庫のマーク、その左にISBNコード(10桁)・定価。第8刷はISBNコードが13桁になっており、定価も違う。
 カバー背表紙は第5刷は緑青色、第8刷は黄緑色の地に、上部に明朝体で大きく標題、その下に割書で「夏目鏡子述/ 松岡 譲筆録」、その下を短冊形に白く抜いて分類番号、その下に「文春文庫(マーク)629/+税」とある。私の見た第8刷は分類票に隠れているが「676/+税」とあるようだ。
 1頁(頁付なし)扉、3〜5頁(頁付なし)「目 次」、6頁(頁付なし)は末尾に〈編集部〉とある断り書。

 本書は、角川文庫版を底本としました。尚、角川文庫/版は岩波書店刊行の単行本を底本として、著作権継承者/の了解を得て、新字・新かな、及び漢字の一部をひらが/なに改めたものです。


 これが第1段落で、当の角川文庫にはこのような断り書はない。*1第2段落(6行)は差別的表現について。7頁(頁付なし)は中扉で標題が入る。8〜438頁は本文、章番号と章題ともにゴシック体。1頁18行、1行39字。439〜452頁「漱石年譜」2段組、1段20行、1行19字。453〜458頁松岡譲「編録者の言葉」、459〜462頁半藤末利子「解説」、末尾に(故松岡譲氏の四女、漱石の孫)とある。
 奥付の裏は「文春文庫 最新刊」。

*1:11月15日追記】角川文庫740『漱石の思い出』改版二十一版を見るに、2頁(頁付なし)の扉の裏、左下に「本書は著作権継承者の了解を得て、現代表記法により、/原文を新字・新かなづかいにしたほか、漢字の一部をひらがなに改めた。          (編集部) 」とあった。メモし忘れていたことに起因する誤解でした。申し訳ありません。