瑣事加減

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小泉八雲『怪談』の文庫本(01)

岩波文庫平井呈一訳)(1)
1940年10月10日第1刷発行
1965年9月16日第27刷改版発行(205頁)
・1976年4月10日第38刷発行 ¥200*1
・1983年5月25日第44刷発行 定価200円*2
・1987年5月11日第51刷発行 定価250円*3
・1988年5月25日第53刷発行 定価250円
・1989年9月20日第56刷発行 定価252円*4

怪談―不思議なことの物語と研究 (岩波文庫)

怪談―不思議なことの物語と研究 (岩波文庫)

・1990年11月16日第58刷発行 定価301円*5
・1991年9月12日第60刷発行 定価301円*6
・1992年5月15日第62刷発行 定価301円*7
・1994年5月6日第66刷発行 定価350円*8
・1997年7月6日第70刷発行 定価400円*9
・2000年11月6日第74刷発行 定価460円*10
・2002年11月5日第76刷発行 定価460円*11
・2006年5月25日第79刷発行 定価460円*12
2010年12月9日第83刷改版発行(232頁)定価600円
 第83刷改版の奥付には①②③の日付が並んでいる。
 は未見*13。扉に「岩波文庫32-244-1」とある②③を並べて見た。例によって定価を記入したのが私の見た刷。
 まず、第53刷と第83刷改版のカバーを比べてみる。カバーの付いたは私もまだ本を買っていた頃に買って持っていたはずなのだが、掘り出せないので発掘後に追記することにする。
 第53刷のカバーは赤帯の通常のカバーで、カバー表紙上部左寄りに大きく標題、その下に副題「不思議なことの物語と研究」、その下に作者、その下に訳者が、それぞれ濃い桃色の短冊型の上に明朝体で示される。その下に横組み11行の説明文、ゴシック体、1行21字、但し4〜8行めの左15字分は流水の中に大きな車輪2つが水面を波立てて浮いているカット。左下隅に丸に種を撒く人のカットと岩波文庫の分類番号、折返しは「岩波文庫101」と左下に「文庫版ブックカバー贈呈」*14。背表紙は上部に標題、その下に割書で作者と訳者、下部を濃い桃色地にして「赤 二四四-一  岩波文庫  250」とゴシック体で入る(漢数字は半角)*15。カバー裏表紙、中央に岩波の壺印、下部左寄りに1行めISBNコード・Cコードに「\250E」、2行め「定価250円」*16、折返しに「●創刊60年記念出版/岩波文庫総目録」の広告*17
 第83刷改版のカバー表紙はAmazonの書影参照、折返しに「怪 談」と題して縦書き6行の紹介文、1行20字、第53刷カバー表紙にあったものを整理した内容。右下に小さく縦組み「カバー=中野達彦」。カバー背表紙は第53刷にほぼ同じ、算用数字で一番下に入っていた定価がない*18。カバー裏表紙は左上にバーコード2つ、右上にISBNコード・Cコードと定価、中央に岩波の壺印、折返しは雑誌「図書」の広告。
 1頁(頁付なし)扉、2頁(頁付なし)原題、3〜4頁「目次」、5頁(頁付なし)中扉、7頁「原序」までは同じ。では1頁16行、1行43字で組まれていたため、8頁(頁付なし)は空白となっているが、は1頁15行、1行39字で組んでいるため8頁にも3行入り込んでいる。9頁が「耳なし芳一のはなし」であるのは同じ。は139頁が「虫の研究」の中扉、は155頁、ともに頁付なし。裏は空白。平井呈一「解説」191〜205頁215〜232頁*19第53刷は奥付の裏が岩波茂雄「読書子に寄す」で目録等はない*20第83刷には「2010.5.現在在庫 A-1(〜3)」と「2010.12.」の「岩波文庫の最新刊」の4頁の目録がある。(以下続稿)

*1:2017年2月27日追加。【2017年4月9日追記】帯の裏表紙側は、2017年4月8日付「チェーホフの文庫本(4)」に紹介した、岩波文庫32-622-6『退屈な話・六号病室』に同じ「S2」。

*2:2015年7月13日追加。

*3:2015年10月30日追加。

*4:2014年9月1日追加。

*5:6月18日追加。

*6:2018年5月8日追加。

*7:2019年4月16日追加。

*8:2014年7月31日追加。

*9:2014年9月25日追加。

*10:6月18日追加。

*11:2019年6月11日追加。

*12:2013年12月2日追加。

*13:6月18日追記】その後、を見る機会を得た。②③はここに追加するが、についてはここには追加せずに別記する。【2013年12月9日追記】当初、書影を③の次に位置せしめていたが、第58刷の前に移した。

*14:2015年1月12日追記】第56刷には「●創刊60年記念出版/岩波文庫総目録」の広告がある。異同は裏表紙折返しについての追記参照。私の見た本では左端が切除されており、左下隅の岩波壺印マークは確認出来ない。

*15:2015年1月12日追記】第56刷の最下部、一回り大きい「260」に下線。

*16:2015年1月12日追記】第56刷はこの部分がそのまま上部に移動し「ISBN4-00-322441-8 C0197 P260E定価260円(本体252円)」となっている。ISBNコードとCコードは同じ。

*17:2015年1月12日追記】私の見た第56刷は裏表紙折返しは半分切除されていて、左半分「完訳三 国 志全8巻」の広告のみ確認。第53刷裏表紙折返しと第56刷表紙折返しの『岩波文庫総目録』の広告の異同だが、肌色の短冊形の部分の下部、明朝体の標題の下にゴシック体で、第53刷は「岩波文庫編集部編B5判上製 定価一八〇〇円」とあったのが、第56刷は「岩波文庫編集部編/     (B5判上製)」となっていることで、左側のゴシック体縦組み3行の紹介文等は一致。

*18:6月18日追記】第58刷・第74刷のカバーは第83刷改版と同じ表紙、裏表紙折返しは第58刷は『広辞苑』第三版の広告、第74刷は「図書」の広告。背表紙、第58刷は一番下に価格「310」があり下に太線、第74刷には数字等はない。裏表紙、第58刷は第53刷と同じで異同は「P310E」「定価310円(本体301円)」、第74刷は第83刷と同じレイアウト、「\460E」「定価(本体460円+税)」。【2013年12月9日追記】第79刷のカバーは第74刷と同じ(らしい)。

*19:は190頁と206頁空白。の空白は6頁のみ。

*20:2015年1月12日追記】第56刷との異同は、奥付のそれぞれの発行日と、「定価250円」が「定価260円/(本体252円)」となっていること。