瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山中恒『おれがあいつであいつがおれで』(6)

・旺文社創作児童文学(3)書誌情報その他
 5月17日付(1)に列挙して置いたように、カバーと本体は必ずしも同時期のものが組み合わされている訳ではない。そこでカバーと本体は別個にメモすることにした。昨日までにカバーについては一通りメモを済ませたので、今度は本体について、異同を中心に見て置く。
 参照し得た本は【1984】【1987】【1988】【1992】【2003年】の5種である。
 223頁(頁付なし)は上部の図書カード用書誌情報、下部左に作者、右に画家の紹介がある。
 【1984】は単郭の枠(4.8×9.3cm)に明朝体横組みで、

  N.D.C. 913  おれがあいつであいつがおれで
      山 中  恒・作
      長谷川集平・絵
        旺 文 社 1984
        224p.   22cm
        (旺文社創作児童文学)
        小学中級以上

とあり、1行めは大きい。【1987】【1988】【1992】も同じでそれぞれの発行年が変わっている*1他、【1992】では7行めの「小学中級以上」がなくなって空白になっている*2。【2003年】は枠が大きくなり(5.5×10.4cm)、

 N.D.C.913 おれがあいつであいつがおれで
      山中  恒・作
      長谷川集平・絵
        旺文社 2003年
        224p. 22cm
        (旺文社創作児童文学)

とあって3行めまでは文字が大きく、1〜2行め、3〜4行めの間が空き、4〜5行め間も若干空いている。
 下部の紹介、【1984】【1987】【1988】【1992】は同じ*3。まず、作者については

山中恒(やまなか ひさし)
1931年北海道小樽市生まれ。早大/第二文学部芸術科卒。1960年、『と/べたら本こ』『赤毛のポチ』『サムラ/イの子』を出版して以来、多数の/児童読み物を刊行し、現在は読売/新聞社より、『山中恒児童よみもの/選集』全15巻を刊行中。他に、戦/時下教育を論じた、『ボクラ少国/民』(辺境社=勁草書房)シリーズ/全5部などがある。

とあり、3〜4・7・10行めの二重鍵括弧は半角。【2003年】は、

山中恒(やまなか ひさし)

1931年北海道小樽市生まれ。/早大第二文学部芸術科卒。/1960年、『とべたら本こ』『赤/毛のポチ』『サムライの子』を/出版して以来、『山中恒児童よ/みもの選集』(全20巻、読売新/聞社)など多数の児童読み物/を刊行。現在は、理論社より/『山中恒よみもの文庫』(既刊/18冊)を刊行中。ほかに、戦/時下教育を論じた『ボクラ少/国民』(辺境社=勁草書房)シ/リーズ全5部などがある。

となっており、1行めが大きい。二重鍵括弧は半角ではないが1字分の幅はない。
 画家については、【1984】【1987】【1988】【1992】には

長谷川集平(はせがわ しゅうへい)
1955年兵庫県姫路市生まれ。武蔵/野美術大学中退。1976年、創作絵/本『はせがわくんきらいや』で、/第3回創作えほん新人賞優秀賞受/賞。他に、『とんぼとりの日々』(す/ばる書房)『トリゴラス』(文研出/版)『あのやまこえてやってきた』/(すばる書房)など絵本多数。

とあり、6行めの二重鍵括弧、7・8行めの二重鍵括弧閉じは半角。【2003年】は、

長谷川集平(はせがわ しゅうへい)

1955年、兵庫県姫路市生まれ。/武蔵野美術大学中退。1976年、/『はせがわくんきらいや』で、/第3回創作えほん新人賞受賞。/『見えない絵本』(理論社)で/第20回赤い鳥文学賞受賞。絵/本に『トリゴラス』『あしたは/月よう日』(文研出版)、『プレ/ゼント』(絵・村上康成、BL出/版)など、挿絵に『エイジ/newspaper version』(朝日新聞/社)など多数。
URL:http://www.cojicoji.com/shuhei

とあって、4・6行めの二重鍵括弧開きは半角。(以下続稿)

*1:2019年5月12日追記】【1989】も同じ。

*2:2017年7月19日追記】【1996】も同じ。

*3:2017年7月19日追記】【1996】も同じ。