瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

常光徹『学校の怪談』(001)

講談社KK文庫『学校の怪談』(1)
 『学校の怪談』シリーズは、その後『9』まで出るのだが、これが『1』に当たる本で、Amazonでは(1)としているが、現物には番号は入っていない。

学校の怪談(1) (講談社KK文庫)

学校の怪談(1) (講談社KK文庫)

 当初は続刊を予定していなかったことが分かる。意外に当たったことで続刊することになり、いろいろと妙な点も出始めるのだが、まずはこの記念すべき(?)第1冊について、点検して置こうと思う。
●一九九〇年十一月十五日第一刷発行
・一九九四年六月二十日第十四刷発行・定価660円*1
・一九九五年六月十五日第十六刷発行・定価660円
・二〇〇〇年十月十八日第二十二刷発行・定価660円
・二〇〇四年五月三十一日第三十三刷発行・定価700円
 カバー、第二十二刷と第三十三刷の違い、背表紙の一番下に第三十三刷には★がある。表紙の「定価:本体660円(税別)」が700円になり「¥660E (0)」が「¥700 (1)」になっている。
 私は昔からこういう話を聞くのが好きで、しばしば触れているように、興味はもちろんあるのだが、このシリーズは目の敵にしており、まともに読んだことがなかった。――この第1冊めの表紙に、【きみの学校にもある/こわーい話がいっぱい!】とある。そうなのだ。こんなもなぁ「きみの学校にもある」話じゃないか。ブームになったときに、なんでこんな話が持て囃されるのか、さっぱり分からなかった。それどころか、こんな扱いをするのは害悪であるとさえ思った。
 映画の方は、テレビ東京(?)で4夜連続放送したとき、後学のために見た。
劇場版 学校の怪談 DVD-BOX

劇場版 学校の怪談 DVD-BOX

 これは4作をまとめたBOXである。Amazonの詳細ページを見るに、4作とも「原作:常光徹 / 日本民謡の会」となっている(2011年6月30日現在。2012年5月8日現在も同様*2)。「日本民謡の会」という団体は存在しないらしい。存在するとしてもまさか「学校の怪談」の原作を拵えるとは思えないのだが、どうもAmazonのデータは結構いい加減なように思われる。版元の担当者がきちんとチェックするべきだろう。(以下続稿)

*1:6月30日追加。

*2:2016年1月21日追記】未だに「日本民謡の会」のままである。