瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

柳田國男『海南小記』の文庫本(1)

・角川文庫1421(1)
【改版三版】昭和三十一年六月十日初版発行・昭和四十五年六月五日六版発行・昭和四十八年四月三十日改版三版発行・272頁
【改版四版】昭和三十一年六月十日初版発行・昭和四十五年六月五日六版発行・昭和四十九年一月三十日改版四版発行・¥220・272頁
 本体の表紙、ともに黄土色で網目の透かし模様の厚紙の表紙。
 私の見た改版三版にはカバーがない。表紙、上部に「角 川 文 庫―1421―海 南 小 記柳 田 国 男」下部に「角 川 書 店」。背表紙、上部に「海 南 小 記 柳 田 国 男」下部に数字があると思うが分類票貼付のため見えない。裏表紙は紫陽花。
 改版四版のカバーは、表紙折返しに横組みでまずゴシック体で「海南小記」とあり、明朝体9行(1行17字)の紹介文、右下に明朝体縦組みで「カバー 林  勉」とある。カバー表紙は2012年12月13日付「柳田國男『日本の昔話』の文庫本(3)」に示した角川文庫553『日本の昔話』に同じで、緑色が濃い*1。背表紙は浅葱色地に明朝体で上部に標題、中央やや下に著者名、下部にゴシック体で「角川文庫 白 八三」とあるがその下は分類票貼付のため見えない。裏表紙は白地で最下部左寄りに「[¥220]  0139-308301-0946(1)」とある。裏表紙折返しの「「角川文庫柳田国男著作集」の18点は2012年12月16日付「柳田國男『日本の昔話』の文庫本(5)」に示した角川文庫553『日本の昔話』改訂版三十五版に同じ。左下に小さく「カバー 旭印刷」とあるのも同じだが、右下にKBマークがない。
 奥付、7.3×5.1cmの単郭、ほぼ同じ形式だが、それぞれの発行日が違う他、その下に改版三版には「定価は、帯・カバー/に明記してあります」とあったのが改版四版では「定価は、カバーに/明記してあります」となっている。すなわち改版三版の時点では角川文庫のカバー装は完了しておらず、恐らく改版三版の時点ではカバーが掛けられておらず、図書館では帯は外してしまうから、定価を表示した部分がなくなってしまったのであろう。但しペン書きで匡郭の上に「180」と書き込まれている。「角川/書店」印の上の横組み標題、改版三版「海南小記」が改版四版「海南小記」ルビ「かいなんしようき」、印の下の「著作者」のルビはともに「やなぎだくにお」。匡郭下辺の下、改版三版「Printed in Japan  中光印刷・大谷製本/0139-308301-0946(0)」が改版四版「Printed in Japan  中光印刷・本間製本/0139-308301-0946(1)」。
 裏は「角川文庫発刊に際して」で、四隅の繋がっていない双郭の寸法(内法)10.4×7.1cmは同じで組み方も同じだが改版四版の方が鮮明に印刷されている。
 最後に目録が6頁ある。三段組であるのは同じだが、改版三版は標題・著者・定価が示され、訳書は著者と訳者を並べ、1段の点数は不定。「角川文庫目録 思想・科学・芸術・其他(白帯)1972年6月」の(21)〜(24)頁、「角川文庫目録 日本古典(黄帯)1972年6月」の(1)頁、その裏が(2)頁で近代文学だがバーコードや貸出カードのポケットが貼付されていて上段の一部が僅かに見えるのみ。改版四版は標題と著者名のみで訳者名と定価は入れていない。1段に21点。副題を示したり共著者を並べたりして2行になったりして(22)頁上段のように20点になっているところもある。「角川文庫目録 思想・科学・芸術・其他(白帯)1973年7月」の(21)〜(24)頁と「角川文庫目録 日本古典(黄帯)1973年6月」の(1)頁と「角川文庫目録 現代日本文学(緑帯)1973年6月」の(2)頁。(以下続稿)

*1:Amazon詳細ページには本書の書影が出ている。