瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

尾崎翠『第七官界彷徨』(1)

・創樹社版『尾崎翠全集』(1979年12月5日初版第1刷発行・1987年8月25日初版第10刷発行・定価5800円・573頁)*1

尾崎翠全集 (1979年)

尾崎翠全集 (1979年)

・1979年12月5日初版第1刷発行・1980年3月3日初版第3刷発行・定価5800円*2
・1979年12月5日初版第1刷発行・1981年3月25日初版第6刷発行・定価5800円*3
 これも浪人時代から通っていた図書館の、3階の日本文学の部屋で、壁際が全集を並べる棚で「お」は明るい窓に近いところにあった。浪人の頃から私は勉強するより書棚の間を歩き回って立ち読みして過ごしていて、実際に読んだのは平成8年(1996)5月上旬なのだけれども、以前から見知らぬ名前の1冊本の全集には心惹かれて、本書も手にしていたのであった。
 大学院の修士課程の院生で、最も長閑に勉強に勤しんでいた時期だった。何で読もうと思ったのか、覚えていないけれども、別に珍しい存在に私が早くに気付いていたとか云うのではなくて、当時既に文庫本にも収録されていたのだった。
ちくま日本文学全集020
尾崎翠 (ちくま日本文学全集)

尾崎翠 (ちくま日本文学全集)

・一九九一年一一月二〇日第一刷発行・定価971円・477頁*4
・一九九一年一一月二〇日第一刷発行・一九九四年五月一五日第二刷発行・定価971円・477頁*5
・一九九一年一一月二〇日第一刷発行・一九九九年一月二〇日第三刷発行・定価971円・477頁*6
 読んだ直後、初夏の頃だったか、1つ上の近代の院生で目鼻が大きくて原色の服を着て来るような人がいて、身体はでかくなかったが、夕方だったか大通りに面した院の玄関前で会って何故だか尾崎翠の話になって、「良いよね」と盛り上がったことがあった。同じ授業にも出ていなかったし、向うは修士のオーバーだった訳であまり院にも来ていなかったようで、余り会ったこともないのだが、そんな話をしたことが思い出されるのである。で、そのとき着ていた派手な服を誉めたら喜んで礼を言われたように記憶するのだけれども、……本当はどうだったか分からない。けれども、そういう服装――確か赤い服で広島のファンだと言ってたような――で出掛けるようなところに行くところだとかで、それで服装に興味のない私もそういうことを言った(というか、言わされた)のかも知れぬ。
 とにかく、私の世代でも文学好きの人は学部生の頃から読んでいて、この不思議な雰囲気に酔っていたのだった。
・ちくま日本文学004
尾崎翠 (ちくま日本文学 4)

尾崎翠 (ちくま日本文学 4)

・二〇〇七年十一月二十日第一刷発行・定価880円・477頁
 全集はその後、筑摩書房から「定本」上下2巻本が刊行された。
筑摩書房版『定本 尾崎翠全集』
定本 尾崎翠全集〈上巻〉

定本 尾崎翠全集〈上巻〉

定本 尾崎翠全集〈下巻〉

定本 尾崎翠全集〈下巻〉

 博士課程に進んだ年だったけれども、――より完全な全集が出たのならこちらで読むべきだと思って、創樹社版の続きを読もうと云う気がしなくなったのだけれども、筑摩書房版を手にしてみると今度は何だか余所余所しい気がして、結局、創樹社版の178頁で止まったままである。(以下続稿)

*1:2019年7月2日追記】書影を貼付した。但し、函と帯は図書館蔵書には保存されていないので私は見たことがない。

*2:2015年7月21日追加。

*3:2017年1月19日追加。

*4:2017年6月9日追加。第三刷と比較するに、カバーは背表紙最上部の横組み1行めのISBNコードとCコードは同じだが続く「P1000E」が第三刷では「\971E 」に変わっている。本体の異同はまづ奥付(全て明朝体)、発行日が2行になっていること、「発行者 」が第一刷「関根栄郷」から第三刷「柏原成光」に、「発行所 」に添えて第一刷は「東京都台東区蔵前二―六―四 〒一一一/電話東京五六八七―二六八〇(営業)/    五六八七―二六七〇(編集)/振替口座六―四一二三」とあったが第三刷は「東京都台東区蔵前二―五―三 〒一一一―八七七五/振替〇〇一六〇―八―四一二三」となり(なお「〒」は第一刷・第三刷とも○で囲われる)、電話番号は次に独立して「案 内 〇四八―六五一―〇〇五三(サービスセンター)」と立てられていること、左から2行め、横転した「©MICHIO HAYAKAWA 1991 Printed in Japan」が第三刷「©M. HAYAKAWA 他 1991 Printed in Japan」となっていること(「他」も横転)。奥付裏の目録、第1刷は右に2本の縦線に挟まれて「ちくま日本文学全集 全50巻  ◎」◎は扉などにあしらわれているマーク、左に4段組、3段めまで13点ずつ、4段めは11点で最後に四角く囲って「既刊  /☆次回配本」とあり、は20点、配列は刊行順(番号順)ではなく生年月日の順なので本巻は2段めの最後(26番め)に見える。☆は菊池寛夢野久作。第三刷は上に2本の横線に挟まれて「ちくま日本文学全集 全60巻◎」◎は第一刷と同じマーク、下に4段組、1段に15点づつ、本巻は28番めに見える。

*5:2016年2月8日追加。【2017年6月30日追記】カバーは第一刷に一致。奥付の異同は「発行者 森本政彦」、「発行所」の住所の行は第一刷に同じで、次の振替番号と独立した「案 内」の行は第三刷に同じ。以下は一致。奥付の裏の目録は第三刷に同じ。

*6:2017年5月9日追加。