・バレエ名作ダイジェスト(4)
『完全版Ⅲ』106〜107頁、右端上下の飾り枠の間に「――4――/レ・シルフィード」題はモダンゴシック体、その左に女性1人のイラスト、これに接して106〜107頁に跨って、下部に女性5人のイラストがある。そして左端上下の飾り枠に接するように男女のイラストがある。文章はモダンゴシック体に明朝体のルビで段組なし、上揃えで下部にあるイラストにより字数に増減がある。
1幕ものの/このバレエには/これといったス/トーリーは、あ/りません。*1
ショパンの名曲に/魅惑された振付師の/ミハイル・フォーキ/ンが1907年に、/「ショパニアーナ」/として作りました。*2
めい想にふける詩人/が、夜の森へやってく/ると、空気の精(レ・*3【106頁】シルフィード)/たちがおどっ/ている。詩人/もいっしょに/おどる…というかんた/んなストーリーながら、/ノクターン作品67の3、/ワルツ作品70の1、マズルカ作品33の2、/同じく作品67の3、プレリュード作品28/の7、パ・ド・ドゥのワルツは作品64の/2、最後のワルツ・ ブリヤントは/作品18の1…とショ パンの調べが/夢の中のように美 しい幻想的な/バレエです。*4
最後の3行に途中3〜4字空きがあるのは、左端のイラストの男女が左腕を伸ばしているため。
単行本(HC版第II部第1巻)108〜109頁、まず明朝体太字で大きく「レ・シルフィード」とあって、以下の文章は明朝体縦組み。
このバレエには、/これといったスト/ーリーはありませ/ん。ショパンの名/曲に、振付師のフ/ォーキングが振り付/けて、19/07年に/「ショパニア/ーナ」とし/て作られま/した。瞑想にふけった/詩人が夜の森にくると、/空気の精(レ・シルフィード)達が*5【108頁】踊っている。そ/こで詩人もいっ/しょに踊/るといっ/た簡単な/ストーリーの中/で、ノクターン/作品67の3、ワルツ作品70の1、マズルカ/作品33の2、同じく作品33の3、プレリュ/ード作品28の7、パ・ド・ドウのワルツ作/品62の2、最後のワルツ、ブリャント作品/18の1、と/美しい調べ/にのって踊/られる幻想/的なバレエ/です。*6
106頁下部に女性5人のイラスト、107頁右下に男女2人のイラスト、左下に女性1人のイラスト。
すなわち、イラストに省略はなく、文章の省略も多くない。
なお、この3種のカラーイラストは1月16日付「山岸凉子『妖精王の帰還』(2)」で見た『妖精王の帰還』の2〜3頁「●目次」に大きく掲載されており、2月4日付(05)に引いた「●初出一覧・コメント」には、「バレエ名作ダイジェスト」についての作者山岸氏のコメントも見ることが出来る。
ところで、ここに列挙されている曲目については誤りが指摘されるが、今回、入力途中に再起動しないといけなくなって余裕がなくなったため、別に検討することとしたい。
『文庫版Ⅲ』106〜107頁、106頁の大部分(右下寄り)は女性5人のイラスト、107頁左端に女性1人のイラストがあってその右側やや下寄せ「《レ・シルフィード 》」とある。(以下続稿)