・角川文庫7381『風の又三郎』(3)
昨日見た改訂新版と改訂五版に続いて、今回はカバー表紙を同じくする改訂十六版について見て置く。カバー表紙は異なるが共通点の多い改訂十八版にも適宜言及する。
【改訂十六版】平成八年六月二十五日改訂新版発行・平成二十四年一月三十日改訂十六版発行(198頁)定価438円
カバー表紙折返し・裏表紙折返しは7月23日付「宮澤賢治『注文の多い料理店』(3)」に紹介した角川文庫924『注文の多い料理店』改訂二十四版に一致。
カバー裏表紙は改訂十八版に一致。左上のバーコード1つめ「9784041040096」は改訂新版・改訂五版に同じ。2つめは改訂新版・改訂五版「1920193004205」であったか改訂十六版・改訂十八版は「1920193004380」になっている。改訂新版・改訂五版は右上に「ISBN4-04-104009-4/C0193 \420E/定価:本体420円(税別)」とあったが、改訂十六版・改訂十八版はバーコードの下に「ISBN978-4-04-104009-6/C0193 \438E/定価:本体438円(税別)」とある。
紹介文はゴシック体で改訂新版・改訂五版は中央に縦組み(改行位置「/」)、改訂十六版・改訂十八版は右上に横組み(改行位置「|」)、後者は2箇所削除しているがほぼ同文、削除箇所は灰色太字にて示した。
谷川の岸にある小さな小学校に/|ひとりの少年が転校してきた。/|小学校の子どもたちは、落ち着/|かない気持ちに襲われながらも、*1/|少年にひかれてゆく。少年の周/|りには、いつも不思議な風が巻/|き起こっていた……。名作の誉/れ高い*2表題作の|ほかに、人と熊/との宿命的な命|のやりとりを哀/切をこめて描く|「なめとこ山の/熊」*3、峻烈な印象|を残す自伝風作/品*4「ガドルフの百合」*5、仏|教的寓/話「マグノリアの木」*6な|ど、賢治/世界の多彩な顔を楽し|める作品/集。
<解説・池澤夏樹>*7
カバー背表紙は水色地で(微かに緑色がかっている)最上部にゴシック体で小さく「み/1-5」1字分空けてゴシック体で著者名、1字半空けて●で囲われた○があって明朝体太字で標題、最下部にゴシック体で小さく「角川文庫」とあって|■。●○|■は改訂十六版は紫色、改訂十八版は紺色。(以下続稿)