『北区の歴史』と云う本は名著出版刊行「東京ふる里文庫」、それから愛知県郷土資料刊行会刊行「名古屋区史シリーズ」にもあって、それらも含めても良いのだが、ここではまづ東京都北区が刊行した『北区の歴史』に複数の種類があると云う話から始める。
・北区役所企画部広報課編集発行『北区の歴史』
本書の諸版もなかなか複雑な様相を呈しているが、今まで私が見たのは以下の諸版である。
・初版(60頁)
・第五版(116頁)昭和五十三年十一月発行*1
・第十一版(116頁)昭和五十九年 六 月 発行*2
・第十二版(116頁)昭和 六 十 年 六 月 発行*3
・第十三版(116頁)昭和六十一年八月発行*4
・第十五版(128頁)平成 元 年二月 発行*5
今後、他の版を見る機会があればその旨注記して随時追加する。
116頁の版は1〜60頁「北区の歴史」に加えて、61〜116頁「付録 かわら版北区史」が増補されている。
初版の現物には奥付はなく、裏表紙の最下部左にゴシック体横組みで「昭和49年3月発行 東京都北区企画部広報課編集」とある。以後の増刷では「3月」ではなく「四月」になっている。第五版の奥付、明朝体縦組みで、まづ、
初 版 昭和 四十九年 四月発行
第 二 版 昭和 五十 年 三月 発行
第 三 版 昭和五十一年十二月発行
第 四 版 昭和五十二年十二月発行
第 五 版 昭和五十三年十一月発行
とある。第十二版の奥付には、
初 版 昭和四十九年 四 月 発行
第十二版 昭和 六 十 年 六 月 発行
とある。第十三版の奥付は活版ではなく写真植字で綺麗になっている。
初 版 昭和四十九年四月発行
第十三版 昭和六十一年八月発行
こうして見ると昭和49年(1974)の初版以来、毎年1度増刷していたことが分かる。(以下続稿)