瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(10)

 昨日の続き。
・「現代民話」の出典③~「不思議な世界を考える会会報」
 ⑩を除く5冊の編集担当は、皆、2016年12月19日付「『夢で田中にふりむくな』(1)」に見たように、白水社版『日本の現代伝説』の編著者である。2016年12月20日付「『夢で田中にふりむくな』(2)」に触れたように『日本の現代伝説』は「不思議な世界を考える会会報」を主要な出典としており、当然のことながら、本シリーズでも「不思議な世界を考える会会報」が主要な取材源になっている。⑩の編集担当の剣持弘子は不思議な世界を考える会には関わっていないらしく、1話しか採っていない。
 「話名および出典」では「「不思議な世界を考える会会報」51 樋口淳「ヤングの知って/いるこわい話」34 不思議な世界を考える会 二〇〇一」の如く、長いので改行して表示している。発行年の漢数字は半角だが表示出来ないので全角で示した。
 これをそのまま並べても仕方がないので、号と報告ごとに整理した。すなわち、号に発行年をまづ示し、報告ごとに本シリーズに収録されているものを順に列挙した。発行所の不思議な世界を考える会は省略した。
「不思議な世界を考える会会報」1 一九八五
・渡辺節子
⑩六十三
「不思議な世界を考える会会報」3 一九八五
・杉本栄子「○○さんの恐怖の話」
⑫四十七
「不思議な世界を考える会会報」10 一九八七
・中本勝則記録
⑮六十八
・納所とい子報告
⑮七十二
・渡辺節子記録
⑮六十五
「不思議な世界を考える会会報」17 一九八九
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」2
⑬十三*1
常光徹「中学生の知っているこわい話」1
⑭七十八
常光徹「ヤングの知っているこわい話」1
⑫二十四・⑫二十八
・納所とい子報告
⑮七十
「不思議な世界を考える会会報」18 一九八九
・米屋陽一「ヤングの知っているこわい話」2
⑫三十・⑫五十六
「不思議な世界を考える会会報」19 一九九〇
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」3
⑫四十四・⑫四十五*2・⑫五十四*3・⑮七十五
・小沢清子記録「私たちの百物語」
⑮六十九
「不思議な世界を考える会会報」20 一九九〇
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」4
⑮七十四
・加地仁「私たちの百物語」
⑭四十四
常光徹「ヤングの知っているこわい話」4
⑪五十五・⑮八十一
「不思議な世界を考える会会報」22 一九九一
常光徹「ヤングの知っているこわい話」6
⑮八十四
「不思議な世界を考える会会報」23 一九九一
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑪七十四・⑪七十五・⑪七十七
「不思議な世界を考える会会報」24 一九九一
・渡辺節子
⑬十六
「不思議な世界を考える会会報」26 一九九二
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑮六十六
「不思議な世界を考える会会報」27 一九九二
・大越麻弥「ヤングの知っているこわい話」10
⑪五十
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫七十二
「不思議な世界を考える会会報」28 一九九二
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」11
⑫四十三・⑮八十三
・大越麻弥「ヤングの知っているこわい話」11
⑪三十九
「不思議な世界を考える会会報」30 一九九三
・大越麻弥「ヤングの知っているこわい話」13
⑪六十一
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑬六十二・⑬六十五
「不思議な世界を考える会会報」31 一九九三
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫六十八
「不思議な世界を考える会会報」32 一九九三
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」15
⑪四十二・⑪五十三・⑫二十六
・三原幸久「車とハイウェイの怪談」
⑫十七・⑫二十一・⑫三十五・⑫五十
「不思議な世界を考える会会報」33 一九九三
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫三十六
・米屋陽一編「ヤングの知っているこわい話」16
⑭十七
「不思議な世界を考える会会報」34 一九九四
・三原幸久「トイレの怪談」
⑪十八・⑪二十三
「不思議な世界を考える会会報」35 一九九四
・三原幸久「写真の怪」
⑪九十
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫六十三・⑫六十六
「不思議な世界を考える会会報」36 一九九四
常光徹「ヤングの知っているこわい話」19
⑫十九
・針谷美智子「ヤングの知っているこわい話」19
⑭七十一
「不思議な世界を考える会会報」37 一九九四
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」20
⑪六十四・⑫四十八*4・⑫四十九・
・三原幸久「外国で聞いた世間話と外国人の世間話」一九九七
⑫二十七
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑪八十六*5・⑫五十八・⑬八・⑬六十一
「不思議な世界を考える会会報」38 一九九五
・米屋陽一「ヤングの知っているこわい話」21
⑫七十七
「不思議な世界を考える会会報」39 一九九五
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」22
⑪三十八・⑮五十六
「不思議な世界を考える会会報」40 一九九五
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」23
⑪四十四
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」23
⑪十二・⑪二十一・⑪八十・⑪八十五・⑫十八
・三原幸久「続・トイレの怪談」
⑪十三・⑪十九
「不思議な世界を考える会会報」41 一九九六
・安藤寛「私たちの百物語」
⑭二十三
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫五十七
「不思議な世界を考える会会報」42 一九九六
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」25
⑪二十六・⑪五十二・⑪六十六・⑭十九・⑭五十四
・三原幸久「中学・高校の七不思議」
⑪五十七・⑪六十二
「不思議な世界を考える会会報」43 一九九六
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」26
⑪二十二
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」26
⑪三十七・⑪八十四・⑬七十二・⑭十八
「不思議な世界を考える会会報」44 一九九七
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫十四・⑫四十六・⑫六十・⑫七十六・⑬二十六
「不思議な世界を考える会会報」45 一九九七
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」28
⑪四十・⑫二十三
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」28
⑪十・⑪三十二
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫七十四
「不思議な世界を考える会会報」46 一九九八
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」29
⑪五十八
・大島広志「ヤングの知っているこわい話」29
⑪五十六・⑫四十二・⑫七十五・⑬五十九・⑬七十
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫六十七
「不思議な世界を考える会会報」47 一九九八
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」30
⑫三十九
「不思議な世界を考える会会報」48 一九九八
・大島広志「ヤングの知っているこわい話」31
⑪四・⑪六十七・⑪八十三・⑫二十・⑬二十八・⑬四十六・⑬六十八
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑬二十三
「不思議な世界を考える会会報」49 二〇〇〇
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」32
⑫八十
・大島広志「ヤングの知っているこわい話」32
⑪二十五・⑪四十三・⑪四十七・⑪四十八・⑫六十二
「不思議な世界を考える会会報」50 二〇〇〇
・岩倉千春東邦大学理学部の学生の話」
⑬三十三
・樋口淳宮城教育大学の学生の話」
⑬十二・⑬七十四
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」33
⑪七・⑪八・⑪五十九・⑪六十八・⑪七十九
・米屋陽一「成城短期大学の学生の話」
⑬二十七
・米屋陽一「ヤングの知っているこわい話」33
⑪七十八
・渡辺節子「私たちの百物語」
⑫八十四・⑫八十九
「不思議な世界を考える会会報」51 二〇〇一
・岩倉千春「ヤングの知っているこわい話」34
⑫九・⑫六十五
・大島広志「ヤングの知っているこわい話」34
⑪百二・⑪百三・⑫八十六・⑫八十七
・樋口淳「ヤングの知っているこわい話」34
⑪二・⑪五十一・⑪五十四・⑪八十二
 体裁の不統一も、ほぼそのままにした。誤記についても同様で、とにかく「不思議な世界を考える会会報」は閲覧可能な施設がないので、訂正のしようがない。別の『日本の現代伝説』や『夢で田中にふりむくな』などを参照しつつ、確定は出来ないものの、多分こうだろうと云った訂正は、可能かも知れない。
 すなわち、――「ヤングの知っているこわい話」は、2月1日付「『夢で田中にふりむくな』(4)」に17~29号(12)、2月2日付「『夢で田中にふりむくな』(5)」に30号(13)~36号(19)、2月3日付「『夢で田中にふりむくな』(6)」に37号(20)~41号(24)について見たように、「不思議な世界を考える会会報」17号から毎号、大学や専門学校・中学・高校などで会員が教えている「ヤング」に書かせたレポートを取り纏めて、その会員・学校ごとに報告したもののようである。すなわち、⑬が50号に学校名を挙げているのが正しい(?)示し方で、「ヤングの知っているこわい話」とそのナンバーだけでは殆ど意味がなく、正直、役に立たない。
 なお、⑭には幾つか、「不思議な世界を考える会会報」からの再話を使用していることを断っているものがある。これらは太字灰色にして置いた。(以下続稿)

*1:「17」か「2」のどちらかが誤りと思われるが、確認

*2:「同右」とすべき。

*3:「3」なし。

*4:「「不思議な世界を考える会」20」とするが発行年等に合わせて仮にここに配置。

*5:「私たちの百物語スペシャル」とする。