瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

七人坊主(54)

 この話については、2016年10月21日付(52)に、松谷みよ子『現代民話考』に収録されていること、2016年10月22日付(53)ちくま文庫版に於ける追加であることを確認して以来、そのままになっていました。
 多分、これらの記事を上げたのと同じ頃だったと思いますが、YouTube に「奇跡体験!アンビリバボー」が上がっているのを見ました。この番組には2011年10月13日付(01)に見たように怪奇探偵・小池壮彦(1963.2.14生)が関わっているはずなのですが、YouTube を見るに内容が小池氏の著書『怪奇探偵の実録事件ファイル2』とまるで違うのです。小池氏はと云えば、わざわざ八丈島まで行きながら、2011年10月20日付(07)に指摘したように碌な証言者に会えなくて、結局、妙な納得の仕方をして帰って来てしまうのですが、YouTube に上がっていたものでは、地元の老人が七人坊主についてTVカメラの前で顔も実名も年齢も晒してペラペラ喋っているのです。小池氏は登場しません。私はこれを見て少なからず仰天しました。いよいよ小池氏の著書の内容が謎だと思ったのですが、赤マントやら青木純二やらにかまけているうちに、削除されてしまいました。Twitter を見るに、2016年1月から2019年8月までは閲覧可能であったようです。3年半、時間があったのにうっかりしておりました。違法動画ではありますが、見られるうちに見て置かなくては、と思った次第です。
 そしてやはり同じ頃、松閣オルタのサイト「オカルトクロニクル」の「八丈島火葬場七体人骨事件 ― 解かれなかったミステリー」に、当ブログが「■参考資料」として上がっているのを見たのです。この記事は「公開日: 2015/09/27 : 最終更新日:2017/09/29」となっております。このサイトはその後、一部の記事(15本。うちサイト未掲載3本、うち書き下ろし1本)が単行本として刊行されております。
・松閣オルタ『オカルト・クロニクル』2018年9月7日初版発行・定価1800円・洋泉社・415頁・A5判並製本
 書影は2019年11月27日付「赤いマント(214)」に示しましたが、そこで触れた「青ゲット殺人事件――都市伝説となった事件」と違って、この記事は291~309頁、12番めに「八丈島火葬場七体人骨事件――未解決に終わった“密室のミステリー”」と副題を少し改めて再録されております。なお「オカルト・クロニクル」と題していますが Amazon レビューにある通り、「オカルト」ではなく未解決事件・未解決騒動検証サイトと云うべきで、「クロニクル」すなわち年代記形式でもありません。
 サイトの記事には、最後に小さく、

■参考資料 ・八丈島の民話 (1965年) (日本の民話〈40〉) ・八丈島流人銘々伝 ・伊豆諸島を知る事典 ・伊豆諸島民俗考 (1980年) ・怪奇探偵の実録事件ファイル〈2〉 ・午後六時ののろい (ほんとうにあったおばけの話) ・現代日本文学大系 (20) ・謎の怪事件ファイルX 日本篇 (二見文庫―二見WAi WAi文庫) ・死・葬送・墓制をめぐる民俗学的研究 – 国会図書館アーカイブ ・ミサキをめぐる考察-DSpace at Waseda University ・日本の改葬習俗と韓国の草墳:PDF ・七人坊主:瑣事加減 ・南海タイムス 1992-1997 ・毎日新聞 1992.11.18/1994.8.24 ・読売新聞 1994.8.24 ・朝日新聞 1994.8.25 ・東京新聞 1994.8.25 ・週刊新潮 1994.9/2010.8 ・週刊現代 1996.1


と添えてあって、転載に際して省略しましたが、当ブログまではリンク(Amazon 等)が貼ってあります。
 単行本では309頁上段6行め【参考資料】として、7行め~下段17行めまで、本に関しては著者・版元・刊年を添えて列挙してあり、当ブログのみ、下段8~9行め、「●「瑣事加減 七人坊主」(http://d.hatena.ne.jp// samatsutei/20111013/1318515117)」と、アドレスが示されています。
 さて、私はサイトの記事も読み流して、と云うのは、松閣氏が代表させて(?)アドレスを示している2011年10月13日付(01)にも書いたように、本題である「八丈島火葬場七体人骨事件」に興味が持てなかったからで、単行本の方も刊行後しばらくしてから書店で見掛けて、やはり当ブログが【参考資料】に挙がっていることにも気付いていたのですが、YouTube 動画をスルーしていたようにそのままにしておりました。いえ、当ブログの記述が十分活かし切れていないような印象は受けたのですが、まぁ、図書館で借りて読む機会を待って検討しようと思っていたのです。(以下続稿)