瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山田野理夫『アルプスの民話』(1)

 私が見たのは上製本⑤潮文社新書新装版で、2019年9月中旬に借りて比較し、10月11日に当記事の礎稿を作った。新書新装版は第1回の緊急事態のときにも借りていたのだが、そのときには他の資料が揃えられなかったので記事を仕上げられなかった。その後も借りに行くことが出来ないままである。
上製本(昭和三十七年五月二十五日発行©・定価 三〇〇円・潮文社・218頁・B6判上製本
 私は2つの図書館で本書を借りて見たが、ともにカバーなどは保存されてなかった。しかし5~10頁(頁付なし)「目 次」の最後、10頁16~17行め、前後1行分ずつ空けて、

カバー絵  名 村 定 志
カ ッ ト  松川八洲雄

とあるからカバーがあったはずである。2年前に準備したときにはネット上でも拾えなかったが、今回、画像検索するに、全面が雪山を描いた洋画で、上部に銀色(もしくは灰色)の横書きで標題、その「ス」から「話」の下に同じ色のゴシック体横組みで「山田野理夫編」とある。
 本体の表紙は横縞を透かした白い紙を張り、上部左寄りに緑色で横書きの標題、カバー表紙と同じではないけれども同一人の筆蹟。カバー背表紙、緑色の明朝体で上部に標題、中央に「山田野理夫編」、下部に版元名が同じ大きさで。他に文字はない。
 見返しは小豆色で、遊紙の内側は白紙。
 表紙は黄色がかった和紙風の用紙で、文字は灰色で上部左寄りに本体表紙と同じ標題、「アルプス」の下に明朝体で「山田野理夫編」、中央やや下、左に「潮 文 社 版」。
 なお、以下の新書版は名村定志(1902~1989.1)の絵を使用していないので「目 次」の1行は削除されているものと思うが、チェックするのを忘れていた。
②潮文社新書(昭和三十八年十一月二十五日発行©・定価 二五〇円)
 未見。今回、画像検索して①単行本のカバー画像とともにオークションサイトにて閲覧。④とほぼ同じレイアウトだが人形の写真が異なっており、紺色単色で、幼児の人形を連れた、赤ん坊を背負った子守の女児の人形の写真。著者名が横長でなく「山田野理夫編」とある。奥付は①にほぼ同じで発行日の1行が異なり、定価は縦長の長方形に切った紙「二五〇円」を貼付。
③潮文社新書(昭和40年)
 「はしがき」に追加された「新書のことば」及び「日本の古本屋」サイトから推定。
④潮文社新書(新装版)

 未見。Amazon詳細ページには「1962年」とあるが、これは上製本の刊年なので新書版の書影を示すのは適当ではない。星野五彦が参照した昭和42年(1967)4月刊の『アルプスの民話』がこれなのだろう。もちろん、この改装は③の時点で為されていた可能性もあるけれども。カバー表紙には最上部に明朝体で標題、人形のカラー写真の上辺右寄りに横長の明朝体で「山 田 野 理 夫」、右辺下寄りに「潮文社新書」下辺右寄りに「CHOBUNSHA」とある。
⑤潮文社新書(新装版)昭和47年8月30日発行・218頁・定価380円 どうやらカバー装を廃したものらしい。私が見た本は図書館蔵書なので帯は保存されていない。表紙には書影に見える文字の他、潮文社新書のロゴマークが右下にあるらしいがバーコード貼付のためはっきり見えない。背表紙は白地で、明朝体で最上部に大きく「 アルプスの民話」下部にやや大きく「山田野理夫」とあるがその下に分類票が貼付されているので「編」の文字の有無は不明。最下部に褪色した桃色のゴシック体横並びで「潮文社」とある。上にロゴマークがあるようだがこれも分類票のためはっきり見えない。裏表紙は中央から右下に、表紙ほど面積が広くないが、フリーハンドで引いた桃色のサインペンの横線の柄があって、天(上辺)とノド(左辺)に近い部分は白地。文字は全てゴシック体横組みで、右上に帆船のロゴマーク、上に横長の「現代人の詩と叡智」、下に「アルプスの民話 潮文社新書」とある。最下部右寄りに「0293―0016―4664 定価380円」とある。
 見返し遊紙と扉は本文共紙、扉には左側に明朝体縦組みでやや大きく、上部に標題、下寄りに「山田野理夫編」とある。
⑥潮文社新書(新装版)昭和56年・218頁・定価580円
 未見。国立国会図書館サーチに拠る。①⑤⑥は国立国会図書館所蔵。
(以下続稿)