陳舜臣の推理作家時代のことは、山藤章二のイラストに他の2人の作家とともに描かれているのを見てそんな時期があったのかと思ったので、私としては初めから China を主とした歴史小説家と云う認識であった。しかし歴史なら史書の翻訳を読めば良いと云う考えだったので陳舜臣の China 歴史小説は「チンギス・ハーンの一族」を当時実家で購読していた「朝日新聞」に目を通す序でに読んだくらいである。しかし他では得られない情報や見解がある訳でもなさそうで、余り面白いとも思わなかったが、毎日のことだから習慣として読んでいた。しかし世界史マニアだった私にとっては大抵知っていることばかりで、連載の内容については殆ど何も覚えていないのである。
・文春文庫 150―3『他人の鍵』1977年9月25日 第1刷・¥240・文藝春秋・237頁
※ 二つ折チラシ「徳間文庫1000万部突破記念!/エンターテイメント フェア/開催中!(1981・7・31まで)」最後の括弧は白抜きゴシック、裏側「8月の新刊。/★8月5日発売!」8点8冊、7月刊行の本書は入っていない。内側「徳間文庫+東映」提携作品!の「獣たちの熱い眠り*1」の広告「9月12日(土)全国一斉ロードショー!」
※ 栞「●「徳間文庫+東映」提携作品/獣たちの熱い眠り/愛読者サービス映画優待割引券」裏面「長崎東急ホテル」長崎港を背景にした俯瞰写真。
・徳間文庫128-18『割れる《陶展文の推理》』1987年3月15日 初刷・定価380円・徳間書店・283頁 以上6冊は寝間の本棚にあった。さらに同じ本棚の別の場所にもう1冊、小説ではなくエッセイがあった。
・徳間文庫128-17 ち 1-17『九点煙記《中国史十八景》』1987年1月15日 初刷・定価388円・徳間書店・258頁※ 栞あり「首都消失」の「愛読者サービス/映画優待割引券」で「★昭和62年1月17日(土)より2月28日(土)まで有効」裏面「お米で理想の/PFCバランス」という「食糧庁」の米の宣伝。
カバーは消費税導入後に掛け替えられたもの。よって『割れる《陶展文の推理》』とカバー背表紙の体裁が異なる。(以下続稿)
・徳間文庫128-4『月をのせた海』1983年12月15日 初刷・定価280円・徳間書店・221頁*2
※ 帯あり「今月の新刊」
客間クローゼット左側1段めより。
・文春文庫 150―2『炎に絵を』1977年6月25日 第1刷・¥300・文藝春秋・281頁*3
居間の隅の9段の簞笥の8段めより。