瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(74)瀬戸内寂聴①

 祖母が持っていた『源氏物語』関連の本については2020年3月15日付「紫式部『源氏物語』の現代語訳(1)」に瀬戸内寂聴の現代語訳を取り上げたことがあった。処分するつもりだったが今も手許にある。それで今更ながら刊年を誤入力していたことに気付き、訂正することが出来た。
瀬戸内寂聴『女人源氏物語
 公立図書館の古典文学の棚に上製本が並んでいるのは度々目にしたことがあるが、祖母が持っていたのは文庫版である。各巻のカバー表紙折返しの最下部「イラスト・ペーター佐藤/デザイン・大西憲文  」とあってカバー表紙は子持枠に和風美女の顔のアップを描いているが Amazon 詳細ページではその後改装された抽象画の書影しか表示出来ない。但し『女人源氏物語』で画像検索するとオークションサイトの画像が多数ヒットする。なおカバー表紙折返し上部の白黒の瀬戸内氏の顔写真と、その下の紹介文も各巻一致している。カバー裏表紙折返しのゴシック体横組み「S集英社文庫瀬戸内寂聴の作品」は第一巻は20点21冊で最後の2点が「女人源氏物語第一巻/女人源氏物語第二巻」で第三巻以降は1点ずつ当該巻が追加されているが、その前の18点19冊は各巻一致している。
 これは応接間の9段の簞笥の上から2段めに第二巻を除く4冊が入っていた。買わなかったとは思えないので第二巻は別になっているのであろう。見付かり次第追加することとする。【2023年7月18日追記】第二巻は寝間から自宅に移していたものの中に含まれていた。
集英社文庫 せ 1 21『第一巻』1992年9月25日 第1刷・定価427円・265頁
※ 帯あり「今月の新刊」黄緑色地、裏表紙側「瀬戸内寂聴/の本」6点、明朝体太字均等割付の標題の下に細いゴシック体で小さく定価、左に1行紹介文。カバー裏表紙の「瀬戸内寂聴の作品」での順番(刊行順)を添えた。『寂聴巡礼』15番め、『寂聴浄福』14番め、『私小説』17番め、『女たち』11番め、『ひとりでも生きられる』4番め、『晴美と寂聴のすべて』18番め、と云うことで順不同?
集英社文庫 せ 1 22『第二巻』1992年9月25日 第1刷・定価427円・265頁*1
※ 帯あり「今月の新刊」黄緑色地、裏表紙側「瀬戸内寂聴/の本」は『第一巻』に同じ。
集英社文庫 せ 1 23『第三巻』1992年10月25日 第1刷・定価408円・250頁
※ 帯あり「今月の新刊」赤茶色地、裏表紙側「瀬戸内寂聴/の本」は『女人源氏物語』既刊2冊、紹介文各5行。
集英社文庫 せ 1 24『第四巻』1992年11月25日 第1刷・定価408円・250頁
※ 帯あり「今月の新刊」赤地、裏表紙側「瀬戸内寂聴/の本」は『女人源氏物語』既刊3冊、紹介文各3行。
集英社文庫 せ 1 25『第五巻』1992年12月25日 第1刷・定価427円・269頁
※ 帯あり「今月の新刊」朱色地、裏表紙側「瀬戸内寂聴/の本」は『女人源氏物語』既刊4冊、紹介文各2行。
 これは光源氏と関係を結んだ女性本人、もしくはその周囲の女性のモノローグで『源氏物語』全篇を語り直すと云う趣向の小説である。
 どうも、しばらくティッシュケースで造った本立てに並べてあったらしく、カバー背表紙の上半分が褪色している。しかし下半分、特に帯は綺麗に保存されていた。【2023年7月18日追記】第二巻のカバー表紙は帯の下のみ褪色していなかった。久しく別々になっていたようである。
 この他にも瀬戸内氏の『源氏物語』関連本が出て来たらここに追加して行くことにする。(以下続稿)
6月20日追記】当初「祖母の蔵書(74)源氏物語②」との題にしていたが、作家に拠る現代語訳・リライト・エッセイ等は、やはり作家名で整理すべきと考えて題を改めた。

*1:2023年7月18日追加。