瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(154)漢字

 祖母は晩年(最晩年)を過ごした老人介護施設で、たまに漢字テストをやっても殆ど満点の出来を維持していたそうだ。読めなかったのは青梗菜だけで、晩年の祖母はコンビニやスーパーで惣菜を買ったり、作っても決まったものに限られていたから、食材を吟味して料理をするような主婦業をしていた頃に出回っていなかった青梗菜を知らなくても仕方がない。確か90代の入所者はいなくて1人だけ100歳を超す長寿で群を抜いていたのだが、祖母より10歳かもっと年下の老婆たちは散々な成績の中、漢字の成績でも抜群であった。
 尤も、頭が冴えていた訳ではない。最後には本も読めていなかった。揃っていないシリーズについて、家人は「本は読めなくなっているが、手にしていると安心する」と云うので長男宅に送って老人介護施設に持って行ったかに言っていたが、どうだろう。それはともかく、老人介護施設に入ってしばらくすると、孫のことも分からなくなっていた。しかし、漢字は分かったのである。まさに雀百まで踊り忘れず、であった。
廣済堂文庫1136 ム 3-2 村松暎『大人のための漢字テスト』平成4年5月20日 初 版・平成10年2月25日 3 刷・定価457円・廣済堂出版・235頁

※ 帯あり
・PHP文庫 い 33 1 池田良孝『思わず誰かに試したくなる漢字の常識』1997年11月18日 第1版第1刷発行・定価476円・PHP研究所・207頁※ 帯あり「PHPワン コイン フェア/500円均一」フェアの帯。
・PHP文庫 に 12 10 日本博学倶楽部『なんでこう書くの? なんでこう読むの? 「漢字」なるほど雑学事典 書き方・読み方・語源のフシギ2001年5月15日 第1版第1刷・定価533円・PHP研究所・293頁※ 帯あり「PHP文庫 最新刊」

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 村松氏・池田氏の2冊(及び前置き)は昨年8月7日、10月5日に日本博学倶楽部の1冊のメモを取った。
 その後、7月7日付(097)に雑誌(MOOK)の漢字パズルを、8月24日付(144)に新書判の漢字パズルを纏めて置いた。雑誌の方は追加した上で廃棄すべきものがまだ何冊かある。
 書籍にもまだ何冊か追加すべきものがある。それはこの後に、追加して行くこととしよう。(以下続稿)
白川静2024年5月1日追加
岩波新書(青版)747『漢  字』1970年4月25日 第1刷発行・岩波書店・194頁

※ 帯あり、書影に同じ。パラフィン紙も掛かる。
 この本は寝間の本棚にあった。
 表紙と帯の表紙側と扉には副題「―生い立ちとその背景―」あり。
・『文字逍遥』一九八七年四月九日 初版第一刷発行・定 価  二五〇〇円・平凡社・322頁・上製本(19.5×14.6cm)※ 帯あり
※ 2つ折チラシ(20.0×14.0cm)「1987〈平凡社  /新刊と近刊〉4」さらに折って挟む。
※ チラシ(20.0×14.1cm)「平凡社大百科事典全18巻」さらに折って挟む。
※「料金受/取人払」の「郵 便 は が き」「麴町局承認/6124差出有効期間/昭和64年4月/8日まで  」本書専用の読者カード。
 これは仏間の本棚にあった。若い古本屋に採ってもらったので、岩波新書も付けて近々持ち込むつもり。
 カバー表紙・カバー背表紙・本体背表紙・扉の標題は版本から採ったらしい字で「文字逍遥」であるが、目次や章扉、本文、奥付の活字では全て「文字逍遙」となっている。