瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

演劇

Wilhelm Meyer-Förster “Alt-Heidelberg”(2)

3月12日付(1)の続き。なお、この戯曲の概要については、岩手大学工学部の宮本裕教授のHPの「ドイツの窓・ドイツを知ろう ドイツに関するページ」に紹介されている、「基礎ドイツ語」5月号・第26巻第1号(昭和50年5月・三修社)掲載の 渕田一雄「…

Wilhelm Meyer-Förster “Alt-Heidelberg”(1)

・岩波文庫(1)*1 ・マイアーフェルスター作/番匠谷英一譯 ・岩波文庫1127『アルト ハイデルベルク』昭和十年三月二十五日印刷・昭和十年三月三十日發行・★ 定価二十錢・152頁 現物は未見だが国立国会図書館デジタルコレクションにて閲覧出来る。 ・岩波…

『白川喜代次遺作集』(3)

「IIII 隨筆」は目次には「秋 思…………………(二四〇)/ 他三篇」とあり本文239頁(頁付なし)は中扉で「4 隨 筆」とあります。目次に挙がっている「秋思」240〜242頁3と次の「希望」242頁4〜244頁は「略歴」には記載がありません*1。 245〜247頁7「学生劇斷想…

『白川喜代次遺作集』(2)

目次には「白川喜代次遺作集目次」とあって、以下、I 戯曲・II 小説・III 詩・IIII 隨筆と整理されています(原本ではローマ数字はそれぞれ1文字)。以下、順に、巻末の「白川喜代次略歴」(以下「略歴」)を参照しつつ見ていきましょう。 I 戯曲 挿 話………………

『白川喜代次遺作集』(1)

この本のことはこれまで殆ど注意されていないらしい。在籍していた早稲田にも所蔵されていないし、CiNiiでもNACSISでもヒットしない。私は国会図書館の近代デジタルライブラリー(館内限定公開)で通覧して、その概要をあらあら筆写した。しかしながら、当時…

村松定孝『わたしは幽霊を見た』考証(05)

1月7日付(02)で、自伝小説『あぢさゐ供養頌』と随筆集『言葉の影像(かげ)』を資料として、と書いたが、これについてもう少し述べておくべきであろう。『言葉の影像』は随筆集なので、記憶違いはあるかも知れないが、意図して虚構を書くようなことはなか…

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(06) 影①

1月4日付(3)に引いた『岡本綺堂読物選集』④異妖編 上巻の岡本経一「あとがき」に、「晩年の昭和十一年三月、これを「影」として戯曲化したが、戦後の二十二年十月、六代目菊五郎と花柳章太郎の顔合せに初めて上演された。」とあった。 この「木曾の旅人」…