2月4日付(1)と2月5日付(2)から随分間が空いてしまった。いつでも書けると思うとやらないもので、そういうネタが(仕事も……)他にもいくつもある。この話の場合、ネタは2つあって、1つは本を1冊借りてくれば済むのだが、もう1つは少々ややこしい。そこで差当り、簡単に済みそうな方を、片付けて置くことにした。
ブログの記事にはなりそうだが寝かせてあるものの中には、もう少し調べれば論文になりそうだとか、そういうのもある。しかし論文にしたところで発表の場がない訳で*1、改めて、まだ娑婆気が抜けないと反省している。
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さて、蓋にくっついた話だが、外国の例は知らないが、日本の例としては井原西鶴(1642〜1693)の『西鶴諸国ばなし』に見えるのが早いようだ。5年前に古典の選集でこれを読んで、「あった!」と心の中で快哉を叫んだことを、覚えている。こんなことで快哉を叫んだりは普通しないので、もちろん選集に入った理由は全く別なのだが。
テキストは各種あるが、別にこだわりはないので『好色二代男 西鶴諸国ばなし 本朝二十不孝(新日本古典文学大系76)』(一九九一年一〇月三〇日第一刷発行・定価三七八六円・岩波書店・563頁)を借りて来た。現代語訳のある小学館の『井原西鶴集②(新編日本古典文学全集67)』の方が、読みやすいように思うが。
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*1:ほぼ「ない」が、全く「ない」訳ではないから、踏ん切りが付か「ない」。