瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

鎌倉の案内書(07)

 7月14日付「塩嘗地蔵(016)」で触れたJTBの『アイじゃぱん』について、
・2003年9月1日初版発行
・2004年9月1日初版発行・2005年6月1日二刷発行
の2つを紹介したが、その後、2000年版を見たので記述して置く。
『鎌倉を歩く(アイじゃぱん……18)』(2000年11月15日初版印刷・2000年12月1日初版発行・定価950円・127頁)「企画」は「JTB出版事業局編集四部」、「編集」は「るるぶ社国内ガイドブック編集部」。
 表紙見返しは「Can Books」の広告で、2003年版にあった頁の見方の説明はない。扉(1頁。頁付なし)の右の枠内、横書きで「本書の特徴」として、まず「●毎年更新されるデータ」を謳い(説明なし)、ついで「●豊富な地図●キーポイント●交通ガイド」の充実を説明、そして「●特集・コラム 以下のような情報を掲載しています」として「・スポット/・ひと足のばして/・ZOOM/・POCKET」について説明している。その下に「ご利用にあたって」の注意書き。
 扉の左、標題の下にシリーズのコンセプトが示されているので、全文を引いて置こう。

この本は、初めてこの地域は訪れる人でも、効率よくみどころを回れる/ように、見るべきものが見られるように、きめ細かな取材をもとに作成/されたオーソドックスな旅行ガイドブックです。物件の選択にあたって/は、有名観光地に片寄らず、優れた観光資源はなるべく多く掲載する方/針をとりました。また、この地域でぜひ味わいたい料理、ぜひ手に入れ/たいみやげなども精選して紹介しています。


 「金沢街道」が42〜44頁であるのは同じで、42頁の欄外(所謂アオリの位置)に見所のポイントが「キーポイント」として「塩の道とよばれた交通の要路竹の寺として名高い報国寺鎌倉五山第五位の浄妙寺」と紹介されている。そして章題に続いて「ガイド/アクセス/チェック/モデルコース」が5段組の上3段を使って手短にまとめてある。2003年版では「早わかりガイド」と題されているが、2000年版にはそのようなコーナー題はない。
 「ガイド」は2003年版の「どんなところ?」に当たり、

 鶴岡八幡宮の東側、鎌倉から金沢八景へと抜ける金沢街道は、鎌倉時代六浦から塩や海産物を運ぶ交易路で、塩の道とよばれていた。……*1

で始まって、以下、杉本寺・報国寺浄妙寺を太字で強調しているのは(今2003年版が手許にないので)7月14日付のメモとの比較だが、ほぼ一致するようである。
 43頁2〜3段めに「光触寺」がある。2段目の寺の説明文の末尾が「……、供物の塩を嘗めたという塩嘗地蔵がある。*2」となっているのは2003年版に同じ。3段目右には六地蔵のうち3体と大きな地蔵を写した「伝説の塩嘗地蔵」の写真(縦3.1cm)がある。
 10年を経過した2000年版はそのうち廃棄されるかも知れないので、出来るだけ早い時期に後年の版との比較をしておきたい。

*1:ルビ「むつうら」。

*2:ルビ「な・しおなめじぞう」。