瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

美内すずえ『ガラスの仮面』(41)

 文庫版第12巻120頁が単行本第20巻6頁、そして文庫版第12巻の最後307頁は単行本第20巻の最後193頁。
 今手許にある文庫版第12巻は第三十五刷(二〇〇五年六月十五日発行)。

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・単行本第20巻4頁♡主な登場人物」として姫川亜弓北島マヤ月影千草・速水真澄の絵が載る(説明文はない)が、このうち姫川亜弓単行本第19巻171頁文庫版第12巻101頁)4コマめの背景を除去したもので、残りの3人は単行本第20巻98頁文庫版第12巻212頁)の背景を除去したもの。単行本第20巻5頁は「●今までのあらすじ」。これらは文庫版にはない。
・単行本第20巻38頁1コマめ、「おねがい! ついてきて!」というマヤの叫びと心内語「紫のバラのひと…!/おねがい… どうかいてください! どうかまだ…!」があるが、どちらも丸ゴシック体になっている。文庫版第12巻152頁では台詞の方は明朝体に直されている。
・単行本第20巻49頁文庫版第12巻163頁)6コマめから50頁(7コマ)にかけて、「紫のバラのひと」の使者としてマヤに紫のバラを届けるなどしていた聖唐人の人物について、説明されているが、最初のコマでは速水真澄が以下のような説明台詞を述べている。

速水真澄:「聖… きみは大都芸能の“影”の部下として/日の当たらぬ場所での働きに甘んじてくれている……/きみの存在に気づく者はおれと/社長である父以外誰もしらない/同じ会社の重役達でさえもだ/きみときみの父上と2代に渡って大都の“影”として生きてきてくれた…/命をかけて…」


 「きみの存在に気づく者はおれと/社長である父以外誰もしらない」は変だ。
・単行本第20巻61頁文庫版第12巻175頁)左のカット、3つの☆は1月2日付(39)で注意して置いた。
・単行本第20巻7488頁文庫版第12巻188202頁)、劇の後半でのジュリエット(姫川亜弓)の衣装は、1月1日付(38)で取り上げた、記者会見での衣装に似ている。舞台衣装で挨拶したのだろう。袖が違っているがその後手を入れたのだろうか。
・単行本第20巻83頁5コマめ、ジュリエット(姫川亜弓)の台詞中の「毎夜」に「まいよ」とルビがあるが、文庫版第12巻197頁では「まいばん」というルビになっている。が、それなら「毎晩」とするべき。「夜」を「ばん」と読ませるのは無理。(以下続稿)