瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

佐多稲子『くれなゐ』(1)

新潮文庫360
 Amazonには「くれなゐ (1952年) (新潮文庫〈第360〉) 佐多 稲子 (文庫 - 1952/5/28) 」と「くれない (新潮文庫 さ 4-1) 佐多 稲子 (文庫 - 1956/5) 」の2つの詳細ページがある。 両方に書影が載るが、後者のカスタマーイメージには「カバー表(1976年版36刷)」だけでなく「カバー裏(1976年版36刷)」も掲載されている。
・昭和二十七年五月二十八日発行
・昭和三十八年八月十日十八刷(157頁)定価60円
・昭和五十年三月二十日三十四刷(157頁)¥140
・昭和五十一年二月十日三十五刷(157頁)*1¥140
・昭和五十七年十二月二十五日四十四刷(157頁)定価240円*2
・昭和六十一年一月二十五日四十六刷(157頁)定価272円*3
 当初「くれなゐ」の書名で出ていたらしいが、今、私の手許にあるのは十八刷と三十四刷は「くれない」になっている。前者にはカバーはないが、後者にはカバーがあって、36刷のものと同じである。カバー背表紙、地色は表・裏と同じ。明朝体で上部に「く れ な い」中央やや下に作者、下部にゴシック体で「新潮文庫」その下明朝体で「〔草〕」その下ゴシック体で「八二A」最下部に「140」とある。カバー表紙折返しは白地、右下に「カバー 妣田圭子」とあるのみ。カバー裏表紙折返し、上部にゴシック体で「〜〜新潮文庫〜〜/佐多稲子の作品/くれない/素足の娘/体の中を風が吹く」最下部左に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷」とある。
 十八刷の本体の表紙は、赤で三重の匡郭、その上部「新潮文庫」と下部に葡萄マークを刷り、黒で「く れ な い/佐多稲子」最下部に小さく「新  潮  社」と刷る。背表紙、明朝体で上部に標題、中央やや上に「佐多稲子著」と刷る(下部は分類票貼付のため印刷の有無不明)。背表紙は中央に表紙とは蔓や葉の異なる葡萄マーク。
 1頁(頁付なし)扉は十八刷と三十四刷で同じ活字に見えるが、最下部の「360」が十八刷がやや大きく、三十四刷は小さく見える。またこの扉の「れ」と「な」の字は途中が切れているが、十八刷の本体表紙の「れ」と「な」は一筆で連綿している。
 3頁(頁付なし)中扉で縦組みで標題、5頁から本文、1頁18行、1行43字。148頁まで。149〜157頁「解説」で末尾に「中野重治」。
 白紙が1頁あって、奥付。上部に「工」字型があって、その左に「新潮」の方形印、右に横組みで上部に標題、下部に十八刷には「定 価 60 円」三十四刷には「定価はカバーに表/示してあります。」とある。そのすぐ下に横組みで十八刷には「新 潮 文 庫」三十四刷には「新潮文庫 草82A」とある。その下に縦組みで、右から発行日とその刷の年月日、著者、発行者(十八刷には右傍に住所)、発行所が並ぶ。十八刷の場合、発行所名の右傍に住所、左に「電話東京(341)代表七一一一―九番/振 替 東 京 八 〇 八 番」とあり、少し空けて「乱丁、落丁のものは本社又はお買求/めの書店にてお取替いたします。」の2行の下に○の中に「東」の字。三十四刷は発行所名の左に郵便番号漢数字3桁、住所、電話が業務部と編集部、「振替東京四―八〇八番」少し空けて「乱丁・落丁本は、御面倒ですが小社通信係宛御送付/下さい。送料小社負担にてお取替えいたします。」この縦組みの並びの下に太い横線、その下に横組みで十八刷には「印刷・東洋印刷株式会社   製本・大進堂製本所/© Printed in Japan」三十四刷は○に「東」があって「 印刷・東洋印刷株式会社   製本・有限会社加藤新栄社/© Ineko Sata 1952   Printed in Japan」とある。
 十八刷、奥付の裏から3段組の目録で角切の匡郭、「日本文学/小 説(草色帯)」で標題・著者・漢数字で定価。9頁めの3段めは空白。三十四刷は奥付の裏の「新潮文庫最新刊」が1頁で9点のみ。

*1:2018年10月6日追加。

*2:2017年4月14日追加。

*3:2021年2月9日追加。【2021年2月28日追記】消費税導入後のカバー。