瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

柳田國男『日本の傳説』の文庫本(2)

・角川文庫554(2)
 奥付の匡郭は7.3×5.1cm、形式は12月23日付「柳田國男『遠野物語』の文庫本(27)」で取り上げた角川文庫1295『遠野物語』改版二十一版に同じ。改版十版と改版十三版の異同、標題に改版十版にはルビがあるが改版十三版にはない。それぞれの発行日。著作者のルビ「やなぎだくにお」→「やなぎたくにお」、発行者「角川源義」→「角川春樹」で他は一致。
 奥付の裏、双郭の角川源義「角川文庫発刊に際して」。
 ともに匡郭の角は繋がっていない。
 最後に目録2頁、改版十版は「(21)    角川文庫目録 思想・科学・芸術・其他(白帯)1972年6月」と(22)頁の2頁、改版十三版は表は「角川文庫目録 思想・科学・芸術・其他(白帯)1975年10月 (22)」、裏は単郭(12.3×7.7cm)の中を表形式に仕切り、上部に横組みで「角川文庫 今月の新刊」、次に縦組みで標題、その右脇上に著者名、左脇下に分類番号が入る。これが7点、下の枠に縦組み4行(1行35字)の紹介文。下辺の下右寄りに(A)の頁付がある。
 3段組の目録の方をもう少し細かく見て置く。改版十版は、標題、やや小さく著者名、訳書では著者と訳者の名が割書で並び、算用数字で定価という形式で、(21)頁上段は著者・訳者の割書が3点、他に標題が2行になっているものが2点で20点、中段は16点が著者・訳者の割書、他にもう1点標題に割書があって1行で済んでいるものが1点しかないため18点しか収まっていない。下段は13点が著者・訳者の割書になっているため19点。改版十三版は定価がなく訳書も訳者の名がなく1段に必ず21点収めるようにしている。書名の文字も大きくなっている。改版十版(22)頁中段の最後(18点め)から下段10点め・改版十三版(22)頁下段2〜12点めの11点は一致、著者名を省略して改版十版にある定価を示すと「海南小記 180/雪国の春 160/桃太郎の誕生 200/一目小僧その他 220/遠野物語 140/日本の伝説 140/昔話と文学 180/木綿以前の事 130/妹の力 200/日本の祭 140/改訂版日本の昔話 140」、改版十版はさらに3点「小さき者の声 100/新版毎日の言葉 100/地名の研究 200」、改版十三版は7点「こども風土記/小さき者の声/野草雑記・野鳥雑記/火の昔/新版 毎日の言葉/女性と民間伝承/地名の研究」。(以下続稿)