瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

柳田國男『日本の傳説』の文庫本(1)

・角川文庫554(1)
【改版十版】昭和二十八年五月三十日初版発行・昭和四十三年七月三十日二十三版発行・昭和四十九年三月三十日改版十版発行・¥180・188頁
【改版十三版】昭和二十八年五月三十日初版発行・昭和四十三年七月三十日二十三版発行・昭和五十一年一月三十日改版十三版発行・188頁
 私の見た改版十三版はカバーがないので定価が分からない。
 これも1ヶ月後には新版が出るので、絶版になる旧版について記述して置きたいと思ったのである。それから、角川文庫と入れ替わるようにして出た新潮文庫2381も今年改版されているので、これも見て置くつもりである。
 まず、改版十版のカバーだが、カバー表紙折返しの上部に「日本の伝説」と題して、横組み明朝体9行の紹介文「この集には,日本の代表的な,単純に/して骨太く,なおきわめて色あざやか/な伝説の多くが,整然とした学問的分/類をへて,もうらされている。ただの/伝説集ではない。伝説は,どのように/してこの国土に芽ばえ,そして育って/来たか。実例を前にして,著者は,や/さしく,じゅんじゅんと説いている。/「日本の昔話」の姉妹篇。」があるが、漢語を平仮名表記にしているのが時代の反映なのだろうけれども落着かない。右下に縦組み明朝体で「カバー 林  勉」とある。広告はない。表紙の色合いは黄緑色。背表紙はくすんだ浅黄色(褪色か)で上部に標題、中央やや下に「柳田国男」、下部にゴシック体で「角川文庫 白 八三」最下部は分類票貼付のため見えない。裏表紙は白地で最下部左寄りに「[¥180]  0139-308306-0946(2)」とあるのみ。裏表紙折返しは右側が切除されており、左下の「カバー 旭印刷」は完全だが上部の目録は1字めの半分しか読めない。ゴシック体「」と以下の明朝体11点は12月16日付「柳田國男『日本の昔話』の文庫本(5)」で見た、角川文庫553『日本の昔話』改訂版二十四版に同じ。
 改版十三版の本体は格子縞の透かしのある、1月13日付「中島敦の文庫本(02)」で見た、角川文庫294『李陵・弟子・名人傳』十三版に同じ。表紙の文字は上部に「角川文庫―554―日本の伝説柳田国男」下部に「角川書店」。背表紙は上部に「日本の伝説 柳田国男」下部に右が上に横転した「554」。裏表紙は茶色の紫陽花。(以下続稿)