瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

七人坊主(41)

・三木孝祐『幽霊がいる場所、教えます。』(2)
 2月19日付(37)の続き。
 「もくじ」はなか見!検索で閲覧できるが念のため示して置くと、13〜86頁【東京】23箇所、87〜118頁【北海道・東北・北陸】10箇所(北海道3箇所、宮城・青森・岩手・山形・富山各1箇所、福井2箇所)、119〜198頁【関東】24箇所(栃木1・群馬2・埼玉4・千葉6・山梨3・神奈川8箇所)、199〜238頁【中部・東海・近畿】12箇所(静岡・滋賀各1、京都4、大阪・奈良各1、兵庫4箇所)、239〜253頁【四国・九州・沖縄】5箇所(高知・福岡*1・熊本各1、沖縄2箇所)、合計74箇所。
 【関東】や【東京】は小池氏も扱っている場所が取り上げられているが、〈引用参考文献〉に小池氏の著書は入っていない。【中部・東海・近畿】とあるが、静岡県1箇所のみで残りは近畿地方である。但し中部地方がないのかというと、富山県福井県は【北海道・東北・北陸】に、山梨県は【関東】に収録されている。してみるとここは【中部・東海・近畿】ではなく【東海・近畿】として置けば良かったのである。【四国・九州・沖縄】は一応全ての地方から拾ってあるが、四国は1箇所、九州・沖縄は各2箇所である。【中国】もしくは【山陽・山陰】は1箇所もない訳で、全体的に東に偏っている*2
 現地写真が示されているのはガイド本であるから当然として、幽霊の出現を報じる新聞の紙面を示しているのは好感が持てる。文字が読めるものに○、読めないものに×を附して置く。93頁上 平成8年2月14日「北海道新聞」×、94頁 平成8年2月16日「報知新聞」○、159頁下 昭和53年6月7日「毎日新聞」○、212頁上 昭和51年6月16日「京都新聞」○。
 それぞれの項目は、題の上に「東京」など都道府県名が示され、その都道府県別の番号、その下に8〜11頁「「霊」とは……。」の分類が示される。
 七人坊主は【東京】の最後、84〜86頁、見出し「七人の坊主の怨霊が/祟りつづける島」の上に「東京|23怨霊」とある。
 写真はあるが86頁左に丸石を積んだ石垣(上)と海岸線の遠望(下)の2枚で、資料写真みたいなものである。流石に八丈島にはおいそれと出掛けられなかっただろう。それに、小池氏以上の調査が出来たかどうか、ということを考えると、行かなくて正解だったと思う。(以下続稿)

*1:なぜか「福岡|2」のみで「1」がない。

*2:ざっと眺めただけだが、気が付いたところを1つ指摘して置くと、228〜230頁に何箇所か〈木製聖観音像〉とあるが、仏像は「木製」とは言わないので「木造聖観音像」だろう。