瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

森鴎外『青年』の文庫本(3)

新潮文庫49(3)
 カバーについて、私の見たものでは②六十三刷から③九十二刷まで、④九十三刷改版で改装されるまでが、標題が左上に配された川田氏の表紙であった。
 カバー表紙折返し、右下に明朝体縦組みで「カバー 川田 幹」とあるのは共通。②六十三刷は他は余白。③七十刷は「新潮日本文学アルバム〈全36巻/別巻4〉」の『森鴎外』の広告。七十三刷・八十一刷は「新潮カセットブック」の「森鴎外のカセット」の「●舞姫」朗読=高橋昌也と「●高瀬舟寒山拾得」朗読=井川比佐志の広告。八十六刷・八十七刷・九十刷・九十二刷は、上部に横線(4.4cm)に挟まれた間(2.8cm)の左に「森鴎外Mori Ôgai(1862―1922)」右に左前方から映した顔写真、その下に13行(1行16字)の紹介文で一致。
 カバー裏表紙折返し、私の見た②六十三刷は切除されていて不明だが③七十刷・七十三刷は6月6日付(1)に記述した②五十二刷に一致。八十六刷・八十七刷・九十刷・九十二刷「――――新潮文庫――――/森鴎外の本|雁/青年/ヰタ・セクスアリス阿部一族舞姫山椒大夫高瀬舟」最下部「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」で一致。八十一刷も同じだが、5点列挙の下に小さいゴシック体で「*の巻には『新潮カセットブック』/収録の作品が入っています。」とあり、「阿部一族舞姫」と「山椒大夫高瀬舟」の右下に*が附されている。
 カバー裏表紙、右上の紹介文は②六十三刷から③まで一致。②六十三刷と③七十三刷は6月7日付(2)に記述した。③七十刷はCコードまでは七十三刷に一致、以下が「\240E 定価240円」となっている。八十一刷は上の横線がなくなっており、左上にバーコード2つ、1つめ下1桁「0」2つめ下4桁「3209」、中央の横線の上左「定価320円(本体311円)」下線の下の左ISBNコード10桁、下1桁は「-7」、2行めはCコードに「P320E」。八十六刷・八十七刷・九十刷は一致、レイアウトは八十一刷に同じ、2つめのバーコードの下4桁「3628」、「定価:本体362円(税別)」、Cコードの次「\362E」。九十二刷は中央の横線の上は一致、下は字が一回り小さくなっており、ISBNコードが13桁になり下1桁「-0」でバーコード1つめの数字と一致、。
 カバー背表紙、地色は③七十三刷までは淡い青緑、八十一刷は褪色しているが青みはなく黄緑色だったらしい。八十六刷以下は黄緑色、②六十三刷は6月6日付(1)に記述、③七十刷以下も標題と著者名は②六十三刷に同じ、下部、白く角切長方形に抜いて③七十刷「[も 1 2]新潮文庫 240」、七十三刷「240」に下線、八十一刷「320」に下線、八十六刷・八十七刷・九十刷・九十二刷「\362」。(以下続稿)