瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

正岡容『艶色落語講談鑑賞』(21)

 7月10日付(16)の続きで、奥付と広告を眺めて置こう。
 奥付の匡郭(12.0×8.3cm)は太線で、左下隅は接しているが、他の3箇所は隙間が空いている。上から5.6cmのところに細い横線(6.7cm)がある。横線の上は横組み中央揃えで、上辺近くに標題に下線(4.1cm)その下に矢印「」を3つ組み合わせたマークを刷った上に、上部が窪んだ朱文円印「容」を捺した検印紙(2.1×2.7cm)が貼付されている。その下に「定 價 4 5 0 円/地方價 4 6 0 円/(限 定 版)」とある。その右側、右辺に寄せて縦組みで小さく「昭和二十七年十二月 二十 日 印 刷/昭和二十七年十二月二十五日 發 行」とある。
 横線の下は明朝体縦組みで、小さく住所と氏名・会社名の組合せが1行分余の隙間を空けて4つ、「市川市眞間二丁目七七九番地/ 著 者 正 岡   容」「東京都中野區江古田一ノ二三〇二番地/ 発行者 久 保 藤 吉」「東京都新宿區西落合二ノ四九七番地/ 印刷所 〈株式/会社〉大元社印刷部」*1最後はやや大きく「東京都中野區江古田一ノ二三〇二/発行所 あまとりあ社電話中野(38)一三八八番振替口座東京一四四五五六番*2。匡郭外、右辺の右、下寄せで小さく「(大元社製本)*3」左辺の左、下寄せで小さく「落丁乱丁本はお取りかえいたします。」とある。
 奥付の裏、匡郭(12.1×8.4cm)は太線で、左上隅は接しているが、他の3箇所はやはり隙間が空いている。匡郭内の上部に「☆あまとりあ社新刊☆」とあり、その下は縦組みで、中央を細い縦線(9.7cm)で区切って、右は明朝体太字で大きく「川 柳 愛 慾 史」とあってその右に「岡 田  甫著    十二月下旬 発売!!」左に2字下げ「神代から鎌倉時代に至る人物性愛絵卷/バレ句三千余句の一大集成による豪華版*4」との説明があり、さらに左に下寄せゴシック体*5で「B6判三五〇頁・豫価三五〇円・〒四〇円」とある。
 左も同様に「らぶれたあ艶舞曲」とあってその右に「池田文痴庵著     明春一月下旬 発売!!」左に2字下げ「近代から現代に至る著名人のかなでるラブレター/艶舞曲のメロデイにのせて流れる社会裏面秘話 *6」との説明があり、さらに左に下寄せゴシック体*7で「B6判・四〇〇頁豪華版・予価三八〇円・〒四〇円」とある。(以下続稿)

*1:2箇所の「社」は本字。

*2:「社」は本字、算用数字は横並び、最後の2行は下寄せ。

*3:「社」は本字。

*4:「神」は本字。

*5:アルファベットと算用数字はゴシックではない。

*6:「社」は本字。

*7:アルファベットと算用数字はゴシックではない。