瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

小金井喜美子『鴎外の思ひ出』(7)

・文京区立森鴎外記念館 平成28(2016)年度『特別展私がわたしであること森家の女性たち喜美子、志げ、茉莉、杏奴』平成二十八年(二〇一六)四月九日発行・文京区立森鴎外記念館・57頁・A4判中綴じ
 図録の発行日から6月26日までが会期。文京区立本郷図書館には行ったことがあるのだが、森鴎外記念館には(招待券をもらったことがあるのに)結局行かないままになっている。家の何処かに招待券があると思うと、貧乏性の私はあれを捜せばただで入れるのに、と思ってしまう(!)のである。本郷図書館と森鴎外記念館の前身である鴎外記念本郷図書館には結局行かなかった。
 表紙の1つ内側は硫酸紙で、光沢のある外側に5つずつ7段(但し左右の端や上下は切れている)、赤い装飾線で描いた縦長の楕円を並べる。
 次に全面にフラワーアートの写真。裏に関係先への「謝辞」。
 1頁「ごあいさつ」、2頁(頁付なし)は全面に「大正4年頃の森茉莉」の写真で和装日本髪で椅子に掛けている。左上に横組みで図録の凡例。3頁「目次」。巻頭論文と巻末論文の間に、7〜16頁「小金井喜美子」17〜26頁「森 志げ」27〜38頁「森 茉莉」39〜50頁「小堀杏奴」がそれぞれ、まづ2頁、小金井喜美子で説明すると、8〜9頁「喜美子 略年譜」黄色の段が右頁から左頁へ見開き3段組。10〜11頁「文業紹介」。12〜13頁「喜美子の好きなもの」副題は「文筆、読書/そして兄、新しい家族」原稿やゆかりの人物の写真や書簡を並べる。14頁は大塚美保聖心女子大学教授)の「喜美子と幸 ―小金井家の嫁姑―*1」菫色地に白抜きで、題と著者名は縦組み、本文は横組み左右2列。15ぺーじ「喜美子/思い出マップ」として当時の地図「『東京近傍猟用地図』 明治32年 山口書店」から、千住・向島駒込曙町など、居住地その他ゆかりの地に番号を⑮まで附して示している。16頁「くず餅」最後は好物の菓子を示す。「森 志げ」の構成も同じだが「森 茉莉」と「小堀杏奴」は「文業紹介」が倍の4頁ある。
 22〜23頁「志げの好きなもの」の副題は「夫、子ども達/そして、美しいもの」。
 34〜35頁「茉莉の好きなもの」の副題は「幸福はただ/私の部屋の中だけに」。
 46〜47頁「杏奴の/好きなもの」の副題は「家族、父母/そして夫、子ども達」。
 「森 志げ」の論評は24頁に赤紫地に白抜き、藤木直美日本女子大学非常勤講師)の「作家の妻が書くとき ―森志げと文学―」、25頁(頁付なし)の地図「志げ/おてかげマップ」実家など⑪箇所で「『東京方眼図』 明治42年 春陽堂」。
 「森 茉莉」の論評は36頁に緋色地に白抜き、小島千加子(文芸評論家)の「茉莉の多彩な作品世界」、36頁(頁付なし)の地図「茉莉/くらしマップ」下北沢駅の南東側のごく狭い範囲⑪箇所で「『東京都区分詳細図 昭和38年』日地出版」。
 「小堀杏奴」の回想は48頁に橙色地に白抜き、太田治子(作家)の「小堀杏奴さんのお家」、49頁(頁付なし)の地図「杏奴の/東京マップ」新宿・渋谷を中心に生家や自宅など⑮箇所で「『大東京全図東部』 昭和35年度版 日本地図」。(以下続稿)

*1:ルビ「ゆき」。