瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

図書館派の生活(8)

 世間はもう過去のことのように出歩いていて、先日も夕方にコンビニエンスストアの前を通ったら、高学年の男児たちが自転車に跨がって7人だか8人、寄り集まって大声で喋っていた。まぁ、誰も感染していないのだろうけれども、今後何処から入り込むか分からない。そこのところを、再開を強行して、そして恐らく多少のことでは休校にはしないつもりらしい文部科学省は、しっかり教育してもらいたいのだけれども。
 いや、暑くなってマスクをしない人が増えた。大して効果がないとも云われるし、自分は罹っていない、周囲も多分罹っていない、と腹を括った(?)のかも知れぬ。そうなるといよいよ、喋らずに黙って歩くしか方法がなくなる。
 しかし、昨日の夕方、駅から家まで歩く間でも、暑苦しくって仕方がなかった。散髪して帰りたかったのだが混んでいたので止めた。
 それに比べると、私は今年も仕事が少ないので、今日、平日の昼間に都内の図書館に6月1日付(7)に述べた通り自転車を漕いで出掛けたのだが、風があって、停まると暑いのだが漕いで走って風に当たっている限りは全く苦しくない。気持ち良いくらいだった。息も上がらなかった。気温は昨日と大して変わらなかったみたいだから、やはり湿度が苦しいのである。
 朝食後、返却する本の確認をする。今日、返却に行く図書館は3つの区に跨がっている。南北に直線距離で4km弱だから自転車で一遍に済ませることにした。仮に一番南をC区、中間をD区、北をE区とする。C区立図書館とD区立図書館は私が上京して以来、バーコードの貸出カードでなかった時代から使い続けている図書館で、だから居住・通学などの縁がなくなってからも途中下車したり、その分の回数券を買ったりして通い続けて来たのだが、都内の勤務でなくなった上にこの状況だから、しばらく使うこともなさそうである*1。E区には在住・在学在勤したこともないが、長らく乗換え駅だったのでカードを作った。
 C区立図書館は辞書類も貸出しているので8冊だが重い。3月13日に借りて、5月22日に返却期限になっていた。D区立図書館は3月20日に10冊、ここは館の方で特別の延長措置を取らなかったので1回延長して規定通り4月17日に返却期限が来ている。E区立図書館は同じ3月20日に2冊、5月12日に返却期限が来ている。C区立図書館とE区立図書館は5月6日までの緊急事態宣言には対応したが、延長後には特別の措置を取らなかった訳である。そして3区とも、開館してから返却に来るようHPで告知していたのである。
 都下に住んでいる私は西から来て、まづ南のC区に向かい、それからD区を経てE区に行って全て返し終えて、丁度一辺が4kmの三角形を描くようにしてまた元の道に戻って、そこからひたすら漕いで、寄り道は1箇所だけ、今住んでいる市の図書館で3月末に予約したまま取りに行けなくなった本を借りて帰るつもりである。しかしこの1冊は、今日返すD区立図書館の本と対照させて見たかったので、今となっては余り意味がない。
 往路は、6月にマスクをして自転車を漕ぐなどと云うことは私も初めてなので不安があって、様子を見てゆっくり漕いでいたのと、20冊の本が籠から溢れそうになっていたのでより慎重になって、それからC区に向かう分岐点の辺りで少々道に迷い(Google のルート検索「徒歩」の地図をA4判1枚に刷ったために、幹線道路から外れるところが分かりにくかった)しかしそこは土地勘を生かして大したロスもせずに、最近、図書館は複合施設の高層階に入ることが多くなってしまったが、1階の返却ポストに1冊1冊確かめながら放り込んで、それから北へ向かう。
 D区立図書館は、昔ながらの建物で、カウンターのみ、ビニールの幕を下ろして応対していた。予約をすれば用意して置いてもらえたはずなのだが、仕方がない。自転車置き場に戻って、窓から照明が点いているけれども無人の館内を眺めたとき、見えづらかったが壁の時計が13時5分くらいを指していた。家を出たのは、返却する本の確認と、必要最低限の箇所の複写を取っているうちに遅くなって11時半くらいだったと思う。――この辺りは晴れていて、そして会社員たちが集団で歩いている。Social distance もあったものではない。満員電車に乗って出社している訳だし、しかも同じ部屋で仕事をしているのだから、もう、仕方がないと思っているのだろう。
 E区立図書館も高層階にあるので、入口の返却ポストに2冊、放り込む。だからC区立図書館とE区立図書館がどうなっているのか、見ていない。見ていないのにHPの情報を書いても仕方がないから書かない。しかるべき人が記録を取っていることであろう。これが13時20分頃(少し進んでから見た時計が13時22分だった)で、強くはないが西日を浴びつつ西に向かう。帰路は、往路に合流するまで1本道のはずで、Google のルート検索もしなかったのだが、やはり実際に通って見ないことには分からない。変な路地に入り込んでしまって、少々困った。しかし往路に戻れば、後は簡単である。
 買い溜め出来そうにない老人を、良く見かける。それから、子供を乗せる大袈裟な自転車の母親、往路では分散登校で早めに下校するらしき夏服の学生もよく目にした。乗用車で移動する人が多いらしく、私の通った旧来の狭い幹線道路は何百mか、渋滞しているところもあった。しかし帰路は気温が上がって来たこともあってか、人も車も少なくなっていたように思う。
 私の市の図書館は、入館を認めているので、ついでに2冊、予約の分と3冊借りる。大して読みたくもない本なのだけれども、借りてしまうのである。
 14時半過ぎに帰宅。両手を肘まで、それから顔も洗い、着替えて、持って行ったけれども食べずにそのまま持ち帰ったカロリーメイトを、冷水で割った梅シロップを飲みながら食べる。出掛けている間は(昭和末年の高校山岳部以来の習慣のせいか)全く水分を摂らなかったが、別に喉が渇いた感じもしなかったのだが、その後、緑茶なども飲んだのに夜になって随分濃い小便が少量出ただけだったから、やはりかなり水分は抜けていたのである。それはともかく、――それから、夕方、少し寝た。(以下続稿)

*1:都内の図書館と縁が切れないまま都下の勤務を続けるのも如何と思って、今年は都内に転職しようと考えていたのだが、世間の雲行きが怪しくなって来たので取り止めた。