瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

守屋龍男『多摩の低山』(2)

・守屋龍男『多摩の低山 埋もれた道・懐かしい道38コース』一九八八年三月三一日 第一刷発行・一九九一年九月一七日 第六刷発行・定価1000円・けやき出版・238頁・B6判並製本*1
 標題は奥付に拠る。カバーはなくコーティングしてあるもののエンボスで滑らないように加工されている表紙には菜の花越しの山のカラー写真があってその上に緑色の明朝体で大きく標題、下に黒の明朝体で副題(中黒点半角)/灰色のゴシック体で「守屋龍男著」、最下部に青い斜体で「Keyaki-Shuppan」文字は全て横組み。背表紙は上部に大きく縦長の明朝体緑色の標題、その下に黒の明朝体で「 埋もれた道・   / 懐かしい道38コース」と割書。下部に明朝体で「守屋龍男著」最下部に横並びでごく小さくゴシック体で「けやき出版」青だが褪色かも知れない。
 見返し(遊紙)は青の模造紙で、次いで表裏とも明るいコバルトグリーンの扉、文字は白抜きで左側に1行で標題とやや小さく副題(中黒点半角)、標題上3文字の左に「守屋龍男著」と以上明朝体、最下部右寄りに斜体で版元名。次いでカラー口絵4頁(頁付なし)。
 1~5頁(頁付なし)「目次」、6頁(頁付なし)は中央やや下寄りに1行「表紙写真(春の御岳山)=花森俊一/カット=桐原博/写真=守屋龍男/装幀=冬野塔子」。
 7頁(頁付なし)「八王子周辺」の章扉、上半分は平坦な山道の写真。裏は白紙。
 9頁、まづ7行分、子持枠があってに上部、右寄りに明朝体でコース名、その右脇に細いゴシック体で小さくルートの特徴。最下部に細いゴシック体の横組みでごく小さく歩程のみを示す。以下、各節には仮に番号を打った。また、コース紹介の本文の後に下詰め( )で小さく2万5000分の1の地図と、取材年月を示す。ヴァリエーションルートの提案はなく最後にゴシック体下寄せで小さく「■コースタイム」を示す。ここでは地図情報を抜いて取材年月のみ( )に括って添えた。なお、この年が和暦で入っているように、奥付の刊年は、当時私が山行の参考にしていた第一刷では和暦であったように記憶している。記憶違いかも知れないが*2
【1】くぬぎ林の新芽の中の古道/八王子・七国峠の鎌倉古道*3(9~13頁)
  (60年8月、61年4月、12月歩く)
【2】開発の波くぐり、昔日の鑓水商人を想う野猿峠から絹の道*4(14~18頁)
  (60年3月から数回歩く)
【3】夕焼け小焼けにつつまれる/八王子上恩方の里道*5(19~23頁)
  (62年1月10日、2月7日歩く*6
【4】滝と吊橋とブナの林を行く/裏高尾・蛇滝から高尾山*7(24~27頁)
  (57年から十数回歩く)
【5】静かな冬枯れの中の日だまりの道/南高尾山稜(28~32頁)
  (61年4月、62年12月に歩く)
【6】こんな静かな登山道も/要倉山から陣馬山*8(33~37頁)
  (62年1月、2月歩く)
 38頁囲みコラム「低山歩きの心得Ⅰ 山歩きと装備」
 39頁(頁付なし)「五日市・檜原周辺」の扉。
【7】梅の香りと春の野草を訪ねて五日市町の散策路(41~45頁)
  (61年3月から5回歩く)
【8】新緑の中での森林浴/日向峰から秋川丘陵*9(46~49頁)
  (61年4月、12月、62年2月歩く)
【9】藪山の中の古い峠路をたどる/通り矢尾根から肝要峠*10(50~54頁)
  (61年12月、62年12月歩く)
【10】ここにもミニ武甲山/勝峰山から深沢北尾根*11(55~59頁)
  (61年4月、62年3月歩く)
【11】養蚕の神が祀ってある/荷田子峠から臼杵*12(60~63頁)
  (62年4月歩く)
【12】檜原のシルクロード/ヨメトリ坂から市道山と醍醐への道*13(64~67頁)
  (61年4月、9月に歩く)
【13】桜並木の尾根道を行く三国峠から生藤山*14(68~71頁)
  (61年3月、4月、11月に歩く)
【14】地形図に破線のない道/篠八窪尾根から刈寄山と入山尾根*15(72~76頁)
  (61年4月、62年2月歩く)
【15】生活物資を運んだ古道/浅間尾根から松生山*16(77~80頁)
  (59年11月、61年8月歩く)
【16】伝説の峠と氷瀑を訪ねて/時坂峠と払沢の滝*17(81~84頁)
  (61年1月、2月に歩く)
【17】清流と三頭大滝を見ながら/三頭山と鞘口峠*18(85~89頁)
  (60年7月、10月、61年11月歩く)
【18】奥多摩の主脈を歩く/大岳山から御前山へ*19(90~94頁)
  (61年5月 歩く)
【19】富士山を眺めながら古い峠をいくつも越える/笹尾根縦走路*20(95~98頁)
  (60年1月歩く)
 99頁(頁付なし)「青梅周辺」の扉。
【20】多摩で最もポピュラーな温泉をめぐる/青梅七国峠から岩蔵温泉*21(101~104頁)
  (59年2月、60年5月歩く)
【21】冬の日だまりの古い峠道/馬引沢峠と旧二ツ塚峠*22(105~109頁)
  (59年12月、60年8月歩く)
【22】三田弾正の歴史を歩くさわやかなハイキングコース/榎峠から雷電山と辛垣城址*23(110~114頁)
  (61年5月歩く)
【23】忘れられ落葉の中に消えた峠路/松ノ木峠*24(115~118頁)
  (昭和60年11月歩く)
【24】カタクリの花や沢のワサビを訪ねて/小沢峠から黒山・棒ノ折山*25(119~124頁)
  (昭和61年9月歩く)
【25】嫁入りの行列も通った/水口峠から大仁田山(飯能)*26(125~128頁)
  (61年11月、61年4月歩く)
【26】御岳渓谷から歩き始める/梅ノ木峠と三室山*27(129~133頁)
  (61年3月、9月歩く)
 134頁囲みコラム「低山歩きの心得Ⅱ 歩き方のコツ」
 135頁(頁付なし)「奥多摩・奥秩父周辺」の扉。
【27】古い生活の後が見える/名坂峠から高水三山めぐり*28(137~140頁)
  (61年1月歩く)
【28】渓谷のほとりにそそり立つ鳩ノ巣城山と鳩ノ巣渓谷*29(141~145頁)
  (60年10月、61年6月 歩く)
【29】山野草をさがしながら/川苔山と本仁田山*30(146~150頁)
  (62年9月歩く)
【30】時にはカモシカとも出会う山路/仙元峠から蕎麦粒山へ*31(151~156頁)
  (61年2月、6月歩く)
【31】緑の奥多摩湖のほとり/大寺山*32(157~160頁)
  (58年8月、59年9月、11月、60年4月、6月歩く)
【32】静寂と展望の尾根道/大丹波峠より鹿倉尾根*33(161~164頁)
  (61年11月、62年7月歩く)
【33】春を待つ静かな山/雨乞山と尾平山*34(165~169頁)
  (昭和60年4月10日、61年1月4日歩く)
【34】秘湯三条の湯につかりながら/サオラ峠から雲取山へ(170~177頁)
  (61年5月歩く)
【35】紅葉と歴史を尋ねる/黒川谷から黒川鶏冠山*35(178~183頁)
  (61年11月、62年6月、7月歩く)
【36】初冬の多摩川水源の山々/将監峠から笠取山*36(184~188頁)
  (62年12月1日歩く)
【37】自生ツツジの中を行く/柳沢峠より三窪高原*37(189~193頁)
  (62年5月、6月、7月に歩く)
【38】レンゲツツジマイヅルソウの中を行く/石丸峠から大菩薩嶺*38(194~197頁)
  (59年8月、60年6月、61年6月に歩く)
 198頁囲みコラム「低山歩きの心得Ⅲ 地図と磁石」
 199頁(頁付なし)「●自然のなかで…」の扉。200~233頁、植物に関する囲みコラム17篇。
 234~235頁「あとがき」。235頁15行め「昭和63年3月」付。7~12行め、

 本書には、ここ数年、筆者が日曜日を中心にして歩いたハイキングコースや登山/コースを紹介した。登山の専門家ではないので、記述も当を得ていない箇所が随所/にあると思うがご容赦願いたい。
 なお、本書掲載コースのうち、9・19・41・46・77・105・141・157・165・178・184頁/のコースはハイキング雑誌『新ハイキング』に60年から63年にかけて掲載されたも/のに加筆した。


 236~237頁「参考文献」2段組。
 238頁「著者プロフィル」上半分は「著者近影.奥多摩月夜見山にて」。経歴は他の著書などとも比較しつつ纏めることとしよう。
 奥付。裏は「自然の中にとび出そう  けやき出版の本」の目録4点。(以下続稿)

*1:5月27日追記】投稿当初「道了堂(63)」と題していたが、コース中に絹の道があることに触れたのみなので改題した。

*2:6月4日追記】記憶違いであった。――6月3日付(3)に見たように、第一刷と同年の増刷である第二刷・第三刷が既に西暦で、改元に伴って和暦から西暦に切り替えたのではなさそうだ。

*3:ルビ「しちこく」。

*4:ルビ「やえん」。

*5:ルビ「かみおんがた」。

*6:6月4日追記】第八刷では「10日」と「7日」を削除している。

*7:ルビ「じゃたき」。

*8:ルビ「ようくら・じん ば 」。

*9:ルビ「 ひ なたみね」。

*10:ルビ「とお・ や ・かんよう」。

*11:ルビ「かつ ほ 」。

*12:ルビ「 に た ご ・うす き 」。

*13:ルビ「いちみち」。

*14:ルビ「さんごく・しょうとう」。

*15:ルビ「しのはちくぼ・かりよせ・いりやま」。

*16:ルビ「せんげん・まつばえ」。

*17:ルビ「ときさか・ほっさか」。

*18:ルビ「 み とう・さいぐち」。

*19:ルビ「おおたけ・ ご ぜん」。

*20:ルビ「ささ お ね 」。

*21:ルビ「ななくに」。

*22:ルビ「 ま ひきざわ」。

*23:ルビ「えのき・らいでんやま・からかいじょう し 」。

*24:ルビ「まつ・き」。

*25:ルビ「 こ さわ・ぼう・おれ」。

*26:ルビ「みのくち・おお に た 」。

*27:ルビ「みつむろ」。

*28:ルビ「 な さか・たかみずさんざん」。

*29:ルビ「はと・ す じょうやま・はと・す」。

*30:ルビ「かわのり・ ほ に た 」。

*31:ルビ「せんげん・ そ ば つぶ」。

*32:ルビ「おおでらやま」。

*33:ルビ「おお た ば ・ししくら」。

*34:ルビ「あまごいやま・ お でいらやまき」。

*35:ルビ「くろかわだに・くろかわけいかんざん」。

*36:ルビ「しょうげん・かさとり」。

*37:ルビ「やなぎさわ・ み くぼ」。

*38:ルビ「 こ さわ・ぼう・おれ」。