瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

武蔵野郷土史刊行会『多摩の歴史』(1)

 色々忙しいので昨日に続いて予定を変更する。金曜からいよいよ当ブログの過疎化が加速して、殆ど誰も見ていないから今更断る必要もなさそうなのだけれども*1。だから昨日は少々放言をしてしまったのだけれども。

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・『多摩の歴史 7』昭和五十年十二月二十日 初版第一刷発行・定 価  一、〇〇〇円・440頁・B6判並製本
 全7巻。未見だが『3』の書影のみ示すことが出来るので、装幀の確認のために貼付して置こう。

多摩の歴史〈3〉 (1975年)

多摩の歴史〈3〉 (1975年)

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 『7』のカバー表紙の地色は緑で、標題は白抜き。巻が朱色であるのは同じ。標題の下に黒のゴシック体、中央揃えで2行(改行位置「|」)「八王子市町田市秋川市多摩市日野市」とある。落葉の積もった広葉樹林の版画は同じで右下に黒丸に「か」と白抜き。最下部中央に明朝体で2行「発行元・武蔵野郷土史刊行会/発売元・株式会社 明 文 社」とあるものと、「武蔵野郷土史刊行会・有峰書店」とあるものとがある。
 本体は同じで奥付にはどちらが古いのか、ちょっと良く分からない。
 カバー背表紙は白地で上部に明朝体太字「多摩の歴史 」とありその下に「八王子市町田市秋川市多摩市日野市     」と割書。元の色は「八王子市」の如く緑色と朱色だったように思うのだが私の見た2冊とも褪色していて,特に文字は殆ど読めない。1冊は1字弱空けて「発行元・武蔵野郷土史刊行会/発売元・株式会社 明 文 社」とあり、もう1冊は3字分空けて「武蔵野郷土史刊行会/有峰書店     」とある。
 カバー裏表紙は2冊とも同じ。白地で、左上に明朝体横組みでやや大きく「監修・大場磐雄」とある。残りの上半分は西  多  摩  郡南 多 摩 郡北 多 摩 郡東多摩郡南豊島郡の地域を線で句切って示すのだが、北多摩郡に、世田谷区に編入された千歳村と砧村が含まれていないようだ。かつ、現在の練馬区・杉並区・中野区が東多摩郡となっているが練馬は北豊島郡だったはずである。さらに奇怪なのは東端に位置する南北に長い南豊島郡で、現在の板橋区・北区・豊島区・文京区・新宿区・渋谷区・目黒区に及んでいるが、板橋区・北区は北豊島郡、目黒区は荏原郡で、南豊島郡は現在の渋谷区と新宿区の西半分のはずである。南豊島郡まで含めている理由は東多摩郡の下辺りにある囲み(3.8×2.5cm)に、

東多摩郡/ 明治十一年に誕生し、/ 明治二十九年に南豊島/ 郡と合併し豊多摩郡/ なる。

と、それとなく説明されている。右下に明朝体系の太字で「00212350118314」。
 カバー折返しは頻出する語の解説で一致している。
 見返し(遊紙)は白い紙。
 次いでアート紙が4葉、まづ1頁(頁付なし)扉で文字は全て横組み、左上に明朝体で大きく「多摩の歴史7」下に細いゴシック体で「監修・大場磐雄/編集・松岡六郎/   吉田 格」1行分弱空けてやや大きく「●八王子市の歴史…………………佐藤孝太郎/●町 田 市 の 歴 史…………………下 村 栄 安/●秋 川 市 の 歴 史…………………山 上 茂 樹/●多 摩 市 の 歴 史…………………川 田   壽/●日 野 市 の 歴 史…………………土 淵 英 夫」とある。右下は木の花の版画で右下隅に「か」とある。左下に「武蔵野郷土史刊行会/有峰書店・共同出版」。2頁(頁付なし)下部中央に明朝体縦組み小さく3行「写真/執筆者提供|特写/柳  公 子|版画/塩 谷 格 一」。
 3頁(頁付なし)は囲みで国学院大学客員教授/大場磐雄(1899.9.3~1975.6.7)の「多摩に住む父母の方に」なる監修者の序文。「昭和五十年六月」付だから死の直前に書いたことになる。4頁(頁付なし)は刊行会代表・倉間勝義「読者の皆様に」。倉間氏の名は奥付に発行者として見える。
 5~8頁(頁付なし)は史跡や仏像等の白黒口絵。
 9~16頁「も  く  じ」。
 17頁(頁付なし)上部中央に「八王子市の歴史」とある扉で、左下に下詰めで「佐藤孝太郎/八王子市文化財専門委員八王子市資料館運営委員」とあるが資料館は郷土資料館であろう。18頁(頁付なし)は右を上にした「八 王 子 市」の地図で東端と西端が欠けている。19~149頁本文。
 151頁(頁付なし)「町田市の歴史」の扉で執筆は「下 村 栄 安*2町田郷土研究会会長町田市社会教育委員町田市文化財保護委員」。152頁(頁付なし)は右を上にした「町 田 市」の地図で西端、相原駅から先が欠けている。153~227頁本文。
 229頁(頁付なし)「秋川市の歴史」の扉で執筆は「山 上 茂 樹/立正大学文学部史学科卒秋川市文化財専門委員長」。230頁(頁付なし)は右を上にした「秋 川 市」の地図で北端が欠けている。231~271頁本文。
 273頁(頁付なし)「多摩市の歴史」の扉で執筆は「川 田  壽*3多摩市立多摩第一小学校教頭多摩市文化財専門委員」。274頁(頁付なし)は右を上にした「多 摩 市」の地図で北端が欠けている。275~351頁本文。
 353頁(頁付なし)「日野市の歴史」の扉で執筆は「土 淵 英 夫/東京都立立川高等学校教諭日野市文化財専門委員」。354頁(頁付なし)は右を上にした「日 野 市」の地図で北端が欠けている。355~440頁本文。
 奥付、上部は横組みで1行め「監  修 大 場 磐 雄」ここのみゴシック体、2~6行めは「著  者」を順に挙げ、7行め「版  画」8行め「写真撮影 柳   公 子/     十 河 承 二」とある。下部は縦組みでまづ「多摩の歴史 7 〈八王子市/町田市/秋川市|/多摩市/日野市    〉」と標題。
 発行者は倉間勝義で、4頁にあったように武蔵野郷土史「刊行会代表」である。そして「共同発行」として武蔵野郷土史刊行会の住所・電話番号、有峰書店の住所・電話番号を並記する。それから発売元として明文社の住所と電話番号、「多 摩 地 区/発 売 元」として武蔵野郷土史刊行会の住所・電話番号が再度示される。最後に「落丁・乱丁本はおとりかえいたします。」
 奥付裏は「多摩の歴史 全7巻」の広告。次いで明文社の『考古の旅』全10巻の広告。裏は白紙。(以下続稿)

*1:はてなブログアクセス解析による。但し Google アナリティクス の数字はもう少々マシなのだけれども。どうしてズレが生じるのか知りたいものだ。

*2:ルビ「まさ  やす」。

*3:ルビ「かわ  た    ひさし」。