瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(14)平岩弓枝②

 7月27日付(10)に見た平岩弓枝はやぶさ新八御用帳』には続篇があるのだが、当初ざっと見たときには見当たらなかった。
 しかしながら、本棚に収まっていない本を粗方片付けたので、クローゼットの中にあるものに着手して、小説らしき四六判並製本が10冊後ろ向きに入った紙袋を取り出してみたところ、家人から祖母が好きだったと聞いていた『御宿かわせみ』の単行本であった。そして同じ袋に『はやぶさ新八御用帳』の続篇が4冊揃い、かなり綺麗な状態で収まっていたのである。他にクローゼット内を改めて見るに『御宿かわせみ』がもう1冊、『はやぶさ新八御用帳』の単行本が2冊、見付かった。
・『はやぶさ新八御用帳 ㈧春怨 根津権現一九九七年四月十日第一刷発行・定価1500円・講談社・251頁・四六判上製本
※ 標題は奥付に拠る。カバー表紙「はやぶさ新八御用帳㈧春怨 根津権現」標題は楷書体。カバー背表紙「はやぶさ新八御用帳 ㈧春怨 根津権現」標題は横長の楷書体、本体背表紙は茶色地で白抜きでカバー背表紙と同じ文字、本体表紙・裏表紙には文字なし。扉は背表紙と色違いで標題黒、副題が赤。1頁(頁付なし)1行め「はやぶさ新八御用帳㈧春怨 根津権現――目次」、3頁(頁付なし)中扉、上部中央「はやぶさ新八御用帳 ㈧春怨 根津権現
・『王子稲荷の女――はやぶさ新八御用帳⑨一九九八年 十 月十二日第一刷発行・一九九八年十一月十二日第二刷発行・定価1500円・講談社・249頁・四六判上製本
※ 帯あり。表紙側に紹介文があって「「はやぶさ新八御用帳」第9巻」と標題。裏表紙側に「「はやぶさ新八御用帳」登場人物」として7名を紹介。
※ 標題は奥付に拠る。カバー表紙「王子稲荷の女はやぶさ新八御用帳」標題は楷書体、シリーズ名は短冊形に収める。カバー背表紙はこれを1列に配置。本体表紙は左上に赤紫色で「はやぶさ新八御用帳/王子稲荷の女/平岩弓枝」標題のみ楷書体、本体背表紙は赤紫地に白抜きで本体表紙と同じ文字を標題・シリーズ名・著者名の順に配し、最下部に横並びでごく小さく版元名。扉は本体表紙と同じ配置で濃い灰色、但し縦罫4本を引く。3頁(頁付なし)中扉、上部中央「王子稲荷の女――はやぶさ新八御用帳」。すなわち番号が打ってあるのは奥付と帯のみ。
 書影は7月27日付(10)に示した。
講談社文庫『はやぶさ新八御用旅』
ひ 1 27 ㈠『東海道五十三次2004年3月5日第1刷発行・2008年11月27日第10刷発行・定価533円・269頁

ひ 1 28 ㈡『中仙道六十九次』2005年12月15日第1刷発行・定価629円・381頁ひ 1 33 ㈢『日光例幣使道の殺人』2007年12月14日第1刷発行・定価552円・295頁ひ 1 34 ㈣『北前船の事件』2009年11月13日第1刷発行・定価581円・326頁 先に「4冊揃い」と書いたが、その後、㈤『諏訪の妖狐』と㈥『紅花染め秘帳』の2冊が出ている。しかし㈣の巻末、326頁2行めに下寄せで「(完)」とあり、これは㈠㈡㈢の巻末には見られなかった。やはり当初は㈣で完結のつもりだったようである。(以下続稿)
8月23日追記】『はやぶさ新八御用旅』の続篇は単行本で買っていた。
はやぶさ新八御用旅『諏訪の妖狐』第一刷発行 二〇一一年五月十七日・定価1500円・講談社・202頁・四六判上製本 しかし最後の『紅花染め秘帳』は、祖母が自宅を出て都下の施設に入った頃に出ているので、手にすることもなかったはずである。