祖母は平岩弓枝の『御宿かわせみ』が好きで、真野響子・小野寺昭主演のTVドラマも見ていたそうだが、私の家では見ておらず、私は触れる機会を逸したままである。
そんな訳で、祖母の書棚には昭和の頃からの平岩氏の本が少なからずあるらしいのだが、まだそこまで整理が及んでいないので、まづ手始めとして、昨日まで取り上げた平成になってから俄に流行り出した時代小説と同様に、紙袋に入っていた平岩氏の平成になってからの時代小説から見て置こう。
シリーズ名が大きく、各巻の題は副題のように示されている。
・講談社文庫『はやぶさ新八御用帳』
ひ 1 13 ㈠『大奥の恋人』1992年11月15日第1刷発行・2008年11月27日第41刷発行・定価571円・338頁
【2023年8月15日追記】2023年8月13日付(133)等に述べたが、部屋の鍵を引き渡す2日前に2冊見付かった。
ひ 1 23 ㈨『王子稲荷の女』2001年9月15日第1刷発行・定価552円・300頁ひ 1 25 ㈩『幽霊屋敷の女』2002年9月15日第1刷発行・定価533円・272頁※ 帯あり「最新刊」表紙側折返し左半分「小説と読物と文庫情報月刊誌/IN★POCKET/直接定期購読のご案内」右半分は「「講談社文庫特製ブックカバー」/プレゼント!」で「‥‥/応募締切りは2002年12月末日。/‥‥」裏表紙側折返しは「講談社文庫2002/冬の読書運、大吉。/プレゼント、まもなく開始!」の告知、本書は対象外。
シリーズ最後の2冊だけ文庫版の初刷があった*1。――本当に気まぐれな買い方、読み方をしていたのか、それとも一旦揃えていたのを人に与える等して散じてしまい、改めて揃いで買い直したのか、どうも理解に苦しむところである。いや、実はまだ何処かに本が隠されていたのではないか、との疑いも捨てきれないのである。