瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(111)A・A・フェア①

・HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS早川書房)ポケット・ブック判
 祖母が推理小説をかなり読んでいるらしいことは、話の端々から察せられたのだけれども、そもそも私に知識が少ないので、どうしようもなかった。私には推理小説を読む根気がなく、稀に家人に奨められたりブログ記事で興味を覚えて読んだこともあったが、最後まで我慢して読み通してしまってから怒りがこみ上げてくる、と云ったことが一再ならずあって、だから手に取ることも殆どないのであった。2時間ドラマだと何となく見てしまうのだけれども。
 H・P・Bは、やはり手にしたことはないけれども以前は書店でよく見かけたものだった。しかし2時間ドラマには(翻案された少数の例を除いて)ならないから、興味の対象になりにくい。だからフェアやガードナーの名前も知らなかった。
 祖母はH・P・Bをかなり買い込んでいた。しかし、どうもこの部屋に移る前のことらしく、客間のクローゼットに収まっていた。現在どの程度続刊されているものだか、祖母の持っているものはバーコードが入っておらず、裏表紙には明朝体横組みの長い紹介文がありその右上に作者の顔写真がある。
 ペーパーバックで紙のカバーは掛かっていないが横縞の凹凸のあるビニールカバーが掛かっている。しかし同じようなカバーの掛かっているカラーブックスと違って撓みが殆どない。クローゼットに仕舞い込んでいたからだろうか。
No.389『馬鹿者は金曜日に死ぬ』井上一夫訳 1957年12月31日初版発行 1988年12月31日4版発行・定価800円・241頁

※ 裏表紙下部「定価824円 (本体800円) 」のシール貼付。
No.401『曲線美にご用心』田中融二 昭和62年5月10日4版印刷 昭和62年5月15日4版発行・定価660円・203頁※ 帯あり、青地に白抜き「ミステリも正統派がいい*1ベスト・コレクション」裏表紙側横組み5点、1点め本書。
No.426『スリップに気をつけて』宇野利泰訳 1958年7月31日初版発行 1990年11月30日4版発行・定価777円・187頁※ 帯あり、朱色地に白抜き「クラシックなお楽しみベスト・コレクション」裏表紙側縦組み4点、2点め本書。*書影とは異なる。
No.430『女は待たぬ』田中小実昌 昭和58年12月25日3版印刷 昭和58年12月31日3版発行・定価750円・249頁※ 帯あり、ライラック色地に白抜き「《ベスト・コレクション》知的エンタテインメント!」裏表紙側横組み5点、3点め本書。
 最終頁右上に鉛筆で「350」書入れ。
No.489『笑ってくたばる奴もいる』田中小実昌 1959年5月31日初版発行 1990年12月31日4版発行・定価777円・181頁※ 帯あり、緑地に白抜き「クラシックなお楽しみベスト・コレクション」裏表紙側縦組み4点、1点め本書。
No.494『嘘から出た死体』田中小実昌 1959年6月15日初版発行 1992年1月31日4版発行・定価874円・221頁※ 帯あり、水色地「選び抜かれたミステリの極上品ベスト・コレクション」裏表紙側横組み3点、1点め本書。*書影に同じ。
No.494『嘘から出た死体』田中小実昌 1959年6月15日初版発行 1992年1月31日4版発行・定価874円・221頁*2
No.556『うまい汁』田中小実昌 1960年4月15日初版発行 1992年2月29日3版発行・定価825円・204頁※ 帯あり、桃色地「選び抜かれたミステリの極上品ベスト・コレクション」裏表紙側横組み3点、2点め本書。
No.556『うまい汁』田中小実昌 1960年4月15日初版発行 1992年2月29日3版発行・定価825円・204頁※ 帯あり、桃色地「選び抜かれたミステリの極上品ベスト・コレクション」裏表紙側横組み3点、2点め本書。
 ダブリ。
No.690『ひとり者はさびしい』宇野利泰訳 1962年3月15日初版発行 1991年1月31日3版発行・定価922円・284頁※ 帯あり、小豆色地に白抜き「クラシックなお楽しみベスト・コレクション」裏表紙側縦組み4点、3点め本書。
No.710『カラスは数をかぞえない』田中小実昌 昭和37年7月15日初版発行 昭和62年12月31日再版発行・定価830円・256頁※ 帯あり、浅葱色地「ポケット・ミステリ1500番突破/記念フェア開催中」裏表紙側縦組み16点、14点め本書。
No.712『おめかけはやめられない』田中西二郎訳 昭和61年5月10日4版印刷 昭和61年5月15日4版発行・定価650円・213頁※ 帯なし
No.713『悪銭は身につかない』庫田謙一訳 1962年7月31日初版発行 1994年11月30日再版発行・定価922円・253頁※ 帯あり、緑地「ベスト・コレクション」裏表紙側横組み4点、3点め本書。*書影に同じ。
No.726『ものはためし』鷺村達也 1962年9月30日初版発行 1992年3月31日3版発行・定価728円・173頁※ 帯あり、赤地「選び抜かれたミステリの極上品ベスト・コレクション」裏表紙側横組み3点、1点め本書。*書影とは異なる。
No.786『釣りおとした大魚』佐倉潤吾訳 1963年8月31日初版発行 1995年1月31日3版発行・定価825円・189頁※ 帯あり、コバルトグリーン地「ベスト・コレクション/50th 早川書房」裏表紙側横組み4点、2点め本書。
No.851『ぬれ手で粟』田中小実昌 昭和61年3月10日再版印刷 昭和61年3月15日再版発行・定価540円・173頁※ 帯あり、茶色地「《特選! シェフのおすすめ犯罪》ベスト・コレクション」裏表紙側横組み5点、2点め本書。
No.1014『罠は餌をほしがる』乾 信一郎訳 1967年12月15日初版発行 1994年6月30日3版発行・定価825円・198頁※ 帯あり、水色地「ベスト・コレクション」裏表紙側横組み4点、3点め本書。
No.1020『未亡人は喪服を着る』三田村 裕訳 1968年1月31日初版発行 1990年5月31日再版発行・定価680円・181頁※ 帯あり、茶色地「ベスト・コレクションプライベートな時間、芳醇なミステリに酔う。」裏表紙側横組み4点、3点め本書。*書影に同じ。
No.1171『草は緑ではない』三田村 裕訳 昭和56年5月10日再版印刷 昭和56年5月15日再版発行・定価600円・199頁
※ 帯あり、エメラルドグリーン地「幻の名作から新しい衝撃へ/ベスト・コレクション」裏表紙側横組み5点、5点め本書。
 A・A・フェアは、ハヤカワ・ミステリ文庫でも少なからず買っている。これは別に纏めよう。今日はクローゼット右側1段めにあったH・P・Bを見て置いた。他の場所から見付かったらその旨註記して追加・挿入することとしよう。(以下続稿)

*1:ルビ「トラッド」細いゴシック体。

*2:1冊だけ寝間の本棚にあった。上記のもののダブリで帯も一致。