瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(136)海外推理小説家

 海外の女流推理小説家については6月5日付(067)に纏めてある。
ビル・プロンジーニ
 プロンジーニは4冊あったので独立させようかとも思ったのだが、何せ知識がない。よって他の作家と一緒に纏めることとした。
・名無しの探偵シリーズ
新潮文庫2772/赤163=4『死角』高見浩 訳 昭和五十六年 九 月二十五日 発  行・昭和五十九年 十 月 十 五 日 四  刷・定価400円・303頁*1

 カバー背表紙には(フ 12 4)とある。整理番号の過渡期だった訳である。
新潮文庫2958/赤163-5『脅迫』高見浩 訳 昭和五十八年 一 月 十 五 日 印  刷・昭和五十八年 一 月二十五日 発  行・定価440円・375頁*2
 カバー背表紙には(フ 12 4)とある。
新潮文庫3435/フ-12-7『復讐』高見浩 訳 昭和六十年 六 月 十 五 日 印  刷・昭和六十年 六 月二十五日 発  行・定価400円・289頁*3
※ 巻四つ折チラシ「新潮文庫/今月の新刊」'85-7 挟まる。本書は14点17冊の最後。
 以上3冊は寝間の本棚にあった。投稿時に書いて置くつもりでいたのだがメモが見当たらない。8月26日付(146)の準備をしていて、山本周五郎の文庫本のメモの裏に書いて置いたのを発見(!)して、漸く補うことが出来た次第。
・徳間文庫501-45『亡霊』B・プロンジーニ/矢島京子 訳 1989年2月15日 初刷・定価440円・徳間書店・285頁※ 帯あり「最新刊」書影に同じ
※ 栞あり「TOKUMA BUNKO」気球の写真
 1人1作しか買っていないらしい海外作家の文庫本は、客間のクローゼット右側1段め、菓子屋の紙袋に翻訳作品を中心に、1983~1990年文庫本が20~30冊詰め込まれていた中に6冊あった。
ポール・エングルマン
サンケイ文庫〈海外ノベルス・シリーズ〉『死球 デッドボール』大貫曻 訳昭和61年7月10日 1刷・定価460円・サンケイ出版・338頁※ 帯あり「シェイマス賞受賞/痛快プロ野球ミステリー」
 サンケイ出版はその後、扶桑社と合併されたため、本書は扶桑社から改装されて再刊されている。 参考までに示して置く。
ヤーン・エクストレム
創元推理文庫二二七1『誕生パーティの17人』後藤安彦 1987年1月23日 初版・定価550円・東京創元社・428頁※ 帯あり「今月の新刊」
ティモシー・ウィリアムズ
文春文庫27582『黒い人形遣い 自転車に乗った警視』橘 雅子 訳1988年3月10日 第1刷・定価500円・文藝春秋・381頁※ 帯あり「今月の新刊」書影に同じ、表紙側に「<自転車に乗った警視>2」とあり、カバー裏表紙上部の紹介部の末尾にも「‥‥シリーズ第二作」とある。
※ 栞あり「文春文庫」、表はカラーで食糧庁「お手軽ごはん/アラカルト」
「〈株式/会社〉オーエムエムジー|東京本社結婚チャンスカード 係行|」挟まる、『料金受/取人払赤坂局承認 2123]差出有効期間/昭和64年8月/31日まで  」。
トム・ヒルストローム
光文社文庫 ヒ 1-1『ニューヨーク17分署』渋谷比佐子 1989年2月20日 初版1刷発行・定価640円・509頁※ 帯あり「最新刊」書影に同じ
※ B7判(B6判2つ折)のチラシ、表紙側「内田康夫フェア」裏表紙側、島田一男「捜査官フェア」、内側「光文社文庫|今月の新刊」
レオン・ランカスター
二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション ラ4―1『ペテン師対USA』相原真理子 1990年2月25日 初版発行・定価699円・二見書房・552頁※ 帯あり「最新刊!
※ 栞あり「今月の新刊」として2点(本書2点め)、裏面は大半がピーター・フォークのコート姿の写真で下部に「刑事コロンボ登場」として10点列挙、これはカバー裏表紙折返しにある10点と一致。私は『刑事コロンボ』を全く見ていないので*4よく分からない。またB7判(B6判2つ折)のチラシ「滅法面白い二見文庫THEMYSTERYCOLLECTION」恐らく既刊全点の目録。
ダン・シャーマン
ハヤカワ文庫2840〈NV588〉NV シ 11 1『スパイの王朝』幾野宏 訳 一九九〇年七月 二十 日 印刷・一九九〇年七月三十一日 発行・定価641円・早川書房・508頁※ 帯あり「ハヤカワ文庫NV  最新刊」
 以上6点は状態は悪くないので新古書店に只で引き取ってもらっても良いだろう。
イヴァン・T・ロス
 客間のクローゼット左側1段めにあった。
・HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS No.746『女子高校生への鎮魂曲』志摩 隆訳 昭和59年3月10日再版印刷 昭和59年3月15日再版発行・定価720円・早川書房・235頁 ハヤカワ・ポケット・ミステリは若手の古本屋は見向きもしなかったのだが、その後で来てもらったベテランの古本屋はごっそり持って行ってくれた。しかしハヤカワ文庫は手に取りもしなかった。曰く「翻訳の小説は今は売り物にならない」とのことで、古い作品で今でも読まれているものは、新訳を出したり旧訳を改版・改装して出したりしているから、薄汚れた旧訳の古本の需要はなさそうだし、古い作品で余り読まれなかったものは今はもっと読まれないだろう。――祖母はせっせと翻訳を読んでいたし、伯母(祖母の長女)は翻訳家だったのだが、これも時代の趨勢だろうか。
 客間のクローゼット左側は棚は高いところに1段、その下には洋服が吊してあって、その下、床の上に箱やハンドバッグ類が積み上げてあった。その中に埋もれていた平たい段ボールに35冊入っていたことは既に述べたところであるが、次の本はそのうちの1冊。
ティーヴン・ウォマック
 Steven Womack(1952生)のハリー・デントン・シリーズは現在も継続していて2022年に第9作めが刊行されているのだが、ハヤカワ・ミステリ文庫の邦訳(大谷豪見 訳)は3作めまでで打ち切られている。
ハヤカワ・ミステリ文庫3931〈HM(195)-2〉『火事場でブギ』一九九六年九月二十日 印刷・一九九六年九月三十日 発行・定価699円・早川書房・420頁※ 帯あり、帯の表紙側とカバー裏表紙右上の紹介文の最後にあるように本書は「第二弾」である。裏表紙側「〈96年 / 11月〉ロバート・K・レスラー来日」の「第9回ハヤカワ国際フォーラム/来日記念講演会のお知らせ」で演題は「「FBI心理分析官が語る現代社会の病理」■日時■11月5日(火)14:30開演■会場■東京新宿紀伊國屋ホール(新宿駅東口大通り)」申し込みは「官製はがき」で「10月18日必着。
 表紙側折返しが「東京電力株式会社/多摩支店営業企画グループ 行」の「TEPCOアンケート」葉書になっており「料金受取人払[八王子局/承  認 544]差出有効期限/平成8年11月/29日まで  」とある。発行日の2ヶ月後が期限となっているから祖母は新刊を買ったのだろう。「‥‥抽選で100名/様に特製テレホンカードをプレゼント‥‥」とのこと。裏表紙側折返しは「TEPCO/PR施設のご案内」。(以下続稿)
アントニー・バウチャー】2024年3月28日追加
・現代教養文庫 3045/F045『シャーロキアン殺人事件』仁賀克雄 訳 1995年1月30日 初版第1刷発行・定価816円・社会思想社・402頁※ 帯あり「ミステリ・ボックス 最新刊」緑、専用の帯、表紙側折返し「仁賀克雄の本」3点、裏表紙側の2点は現代教養文庫3017『陶工の畑』の帯表紙側折返しにある2点をより詳しく紹介。

*1:8月27日追加。

*2:8月27日追加。

*3:8月27日追加。

*4:実家の両親、父は残業や接待等で家にいなかったから、一緒に過ごす時間の長かった母が、海外推理物のドラマや映画を全くと云って良いくらい見なかったためである。日本の刑事ドラマや時代劇、松本清張の2時間ドラマはよく見ていたのだが。