瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(124)長谷川町子

 朝食の後、既に快晴で強い陽射しの下、自転車を駆って祖母宅に行って、居間に纏めて置いた使い差しのティッシュ4箱、5リットル入の小バケツ、使い差しの液体薬用石鹸とアルコールティッシュ、紙紐などを持ち帰った。室内も一通り見て廻った。これまでは行く度に窓を開けて換気していたのだが、もうカーテンも障子も開けず、電気は点くみたいだが契約を切っているから遠慮して点けず、薄明るい中を何となく見て廻っただけだから、今更どうともしないのであるが、一応、一覧して置いたのである。
 いや、昨日触れた「深沢秋男の窓」2020年12月31日「断捨離」掲載の写真のように、ある物を全て引っ張り出して、全てを引っ繰り返して、確認した訳ではないから、一昨日新たに130冊ばかり掘り出したように、まだ埋もれている本がないとも限らない。写真や郵便なども、身内が取らなかったものは、残したままにしている。それでも幾らかは持ち帰っているが、もう後はどのようにするのか知らんが、部屋を買取った業者の方で宜しく取り片付けてもらうしかない。家具・食器・花瓶・人形などはそのままにしている。文房具は若干持ち帰って、早々に使ってしまうつもりである。――洗濯機は殆ど使っていないのでもらっておいたら、と6月末に上京した義母に言われた。2010年製で祖母が近隣市の施設に入っていた頃に祖母宅に泊まり込んでいた義父母が使って以来だから実働4年で9年使っていない。4年使ったと云っても90代で独居していた祖母に、地方の自宅と往復しながら施設通いをしていた義父母とだから、大して使っておらず、それほど傷んでいないはずである。運ぼうと思って運べなくもないが、中に水が溜まっている(!)し、まぁこの暑さである。わざわざ人を傭って運ぼうとも思わない。よって断念した。他にもまだまだ使える、と云うか2014年まで使っていた家具・家電があって、私の家にあるものよりも綺麗なのだが、全てそのままにして帰って来た。
 帰宅後、義父の代理人を務めている家人に鍵を渡す。午前のうちに仲介業者にて、司法書士立合の下、買取業者に鍵を引き渡し、最終的な諸手続きを済ませるのである。それはすんなり進んで、買取業者は早速鍵を持って祖母宅を見に行ったそうだ。どう片付けるのか気になるけれども、遠くはないけれども普段の通り道でもないので、もうあのマンションに行くこともない。いや、しばらくは買物の序でに寄道して、下から祖母宅の出窓を見上げて、並べてある花瓶の有無で片付いたかどうか確かめることにしよう*1。仏間の壁紙なぞ剥がれかかっていたし、間取りも今時のものではないので、本格的にリフォームされて売りに出されるはずである。しばらく経ったら物件情報もチェックすることにしよう。
 まだまだ未整理の現物とメモが多々あって、当分「祖母の蔵書」それから「祖母の遺品」を続けることになる。「祖母の思ひ出」も再開しよう。しかし、5月16日から掛り切りになって2ヶ月半、7月に暑くなってからの疲労を時間に限りがあると云う緊張感で誤魔化して来た訳で、昨晩もそうだったが今は少々虚脱気味である。いや、本当に疲れた。今年はこれで暮れそうである。
 しかし、ブックオフに持って行くべきものがまだ200冊くらい、それから出張買取に来てもらった市内の古本屋2軒に追加で持ち込む約束をしている本が100冊弱、とにかくこれらを片付けてしまいたいと思っていて、気持ちとしては今日の夕方にでも早速40冊積んで売り払ってしまうつもりだったのだが、どうにも疲れが抜けない。かつ、今日も暑かった。来週は今週ほどの暑さではないみたいだから、持ち込むのはそのくらいからで良かろう。入力作業にも随分時間が掛かることだし。それから、若干整理が間に合わなくて持ち帰っている雑誌がある。これは記録し次第古紙回収に出すつもりである。

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 祖母は漫画を殆ど読まなかったようで、東海林さだおの文庫本が2冊あったくらいで、後は全て姉妹社版の長谷川町子であった。
 印刷日の順に上げて行こう。1冊を除いて四六判並製本
・『いじわるばあさん』No.6(昭和四十七年二月二十五日 印刷・昭和四十七年三月 一 日 発売・定価  280円・95頁)

 祖母の本の表紙の地色はこんなに黄色くない。
 これのみ、カバーではなく本体表紙に刷ってある。カバーの掛かっているものはカバー裏表紙折返しの最下部右寄りに明朝体横組みで発行日が入っているが、本書は奥付に印刷・発売日が記載されている。初版・初刷の時期は、どの本にも記載されていない。
・『いじわるばあさん』No,3(1978年5月15日 印刷・¥420・96頁) カバー表紙・本体表紙には「No.3」とあるが1頁(頁付なし)扉に拠った。
 カバー背表紙、中央に横長ゴシック体の色文字で標題、上部にやや小さく「三 巻」、下部に明朝体で著者名と云うレイアウトは各巻共通(本体表紙は全て黒字)。
・『いじわるばあさん』No.5(1978年11月15日 印刷・¥420・96頁)・『いじわるばあさん』No.4(1978年12月15日 印刷・¥420・96頁)・『サザエさん うちあけ話』(1979年3月8日 印刷・¥580・128頁)・『似たもの一家』(1979年8月27日 印刷・¥420・96頁)・『新やじきた道中記』下巻(1979年8月27日 印刷・定価 420円・96頁) 上巻は見当らなかった。
・『仲よし手帖』上巻(1981年3月15日 印刷・定価 420円・94頁)・『仲よし手帖』下巻(94頁) 本書のみカバーを欠くので定価・印刷日が分からない。上巻に合わせてここに配置しておく。
 以上9冊は客間のクローゼット左側1段めにあった。
・『別冊 サザエさん』NO.11984年6月15日 印刷・¥420・96頁) この1冊だけ、寝間の本棚にあった。(以下続稿)

*1:8月5日追記】今日早速夕方買物に出た序でに見上げて見たが、レースのカーテンが見えるだけで花瓶の有無は分からなかった。う~む。