瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

塩嘗地蔵(02)

 6月13日付(01)の続き。
 早速永井路子の著述を紹介しようかと思ったのだが、俄に見られない(持っているのだがすぐに出て来ない)ので、後回しにして、図書館に立寄るごとに地誌やガイドブックの棚に寄って眺めてみた。私が調査したのは平成5年度(1993年度)だから、昭和末から平成初年のガイドブックを見たのだが、もちろん今並んでいるのはそれより新しいものばかりである。いずれその頃のガイドブックを保存している館を探してみようと思っているが、差当り現在書棚にあるものの記述を確認して置こうと思って、いくつか筆写し、また、借りて来た。
 当時は新書版が多かったと思うのだが、最近のは大抵縦21cm(A5判)と大きくオールカラーである。

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 まず、「歩」を標榜するシリーズ3種を紹介する。
ブルーガイド てくてく歩き⑤『鎌倉』

鎌倉―気ままに電車とバスの旅 (てくてく歩き)

鎌倉―気ままに電車とバスの旅 (てくてく歩き)

鎌倉 (ブルーガイド―てくてく歩き)

鎌倉 (ブルーガイド―てくてく歩き)

鎌倉 てくてく歩き5 (ブルーガイド―てくてく歩き)

鎌倉 てくてく歩き5 (ブルーガイド―てくてく歩き)

鎌倉 (ブルーガイド―てくてく歩き)

鎌倉 (ブルーガイド―てくてく歩き)

 このシリーズ(ブルーガイド てくてく歩き・編集 ブルーガイド編集部・実業之日本社)は横が14cmでA5判より少しコンパクトである。横書き。私は第6版(2008年11月5日第6版第1刷発行・定価980円・127頁)と第7版(2010年5月15日第7版第1刷発行・定価980円・127頁)を見た。ガイドブックの詳細な比較などを始めたらどうしようもない(版元がアピールすべき)ので、当該箇所のみ点検しておくと、全体を6つのエリアに分けたうちの3つめ、71〜83頁に「鎌倉宮瑞泉寺・金沢街道」として鶴岡八幡宮から東、滑川の上流へのルートが紹介されている。「光触寺」は83頁中段に載るが、5行の紹介文に開山と花と本堂の仏像について簡単に触れ、そしてその下、枠内に無理にねじ込むように小さい太字で「本堂の手前には地蔵堂もある」と入れてある。恐らく初版には入っていなかったのだろう*1。同じ頁下段の「金沢街道」の地図(1:10000)には「光触寺」の本堂らしき建物の前に「・塩嘗地蔵」とある。由来等の記述はない。金沢街道と塩との関連も、中扉の71頁(頁付なし)に「……。かつて塩街道と呼ばれ、当時も往来の絶えなかった街道で、今も交通の要衝である。」との説明があるのみ。巻頭に折込の「鎌倉 切りとりMAP」がある(縮尺 1:6,800)が、これに「光触寺」は載るが、塩嘗地蔵はない*2。(以下続稿)

*1:確認出来次第、追記の予定。

*2:念のため断って置くと、「ない」ことを咎めているのではない。変な由来なぞ載せない方が良いと思っている。