瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

塩嘗地蔵(04)

・大人の街歩き⑥『鎌倉 湘南
 大人の街歩き編集部 編集・2006年4月20日発行・定価1000円・成美堂出版・175頁。A5判。横書き。

大人の街歩き〈6〉鎌倉・湘南 (大人の街歩き (6))

大人の街歩き〈6〉鎌倉・湘南 (大人の街歩き (6))

 82〜86頁に「特集 かまくら里山歩き。」として3つ、82〜83頁「天園」、84〜85頁「源氏山」、86頁「朝比奈」が紹介されている。
 86頁、「朝比奈」のリード文には「……。不思議な伝説を持つ阿弥陀と地蔵のある光触寺から出発し、……」とあり、コース説明文にも「十二所バス停を降り、橋を渡ると光触寺。不思議な伝説を持つ頬焼阿弥陀と塩嘗地蔵で知られる寺だ。庭園の花も美しく、初夏のハナショウブが有名。春のフジ、秋のヒガンバナもいい。……*1」とあって、本尊と並び称されているのだが、光触寺の紹介枠にも、まず「頬焼阿弥陀と塩嘗地蔵2つの不思議な話が伝わる」とあって、続く5行の説明文のうち初めの3行半は本尊の頬焼阿弥陀で、残りは以下の通り。

……。本堂前には供物の/塩を嘗めたという塩嘗地蔵がある。


 「不思議な」と3度も繰り返していた割にあっさりした説明だが、塩泥棒の罪を被っただのという合理化もなければ、行きに供えたのが帰りになくなっている、という時間差でもなく、ただ「嘗めたという」となっているのが想像力を刺激(?)しそうだ。
 本書は2度改版されているようだ。改版の方は未確認*2

鎌倉 湘南 (大人の街歩き 6)

鎌倉 湘南 (大人の街歩き 6)

鎌倉・湘南 (大人の街歩き)

鎌倉・湘南 (大人の街歩き)

*1:【8月9日追記】当初「不思議な伝説を持つ頬焼阿弥陀と塩嘗地蔵で知られる寺だ。」だけを引用していたが、前後を少し補った。なお、8月9日付(31)を参照されたい。

*2:【7月16日追記】2010年9月20日発行の、あじさいの表紙の版を見た。頁数・定価は一致。改版などとは特に断っていない。2006年版と並べて比較してみたが、頁のレイアウトも一致し、引用した部分は一致している。ただ光触寺の料金(拝観料)について、2006年版に「[料]無料、仏像拝観は10名以上で1週間前までに要予約。1人300円」とあったのが、2010年版は「[料]300円、本尊拝観は予約制(10名〜)」となっているなど、細かく見るに微調整はあるようだ。