瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

美内すずえ『ガラスの仮面』(12)

 8月30日付(05)で取り上げた大都タウンビルについてだが、その後、続きの巻を見た。
ガラスの仮面 第6巻 舞台あらし②白泉社文庫)』(一九九四年三月二十二日初版発行・一九九六年十一月二十五日第十七刷発行・定価563円・白泉社・316頁)

ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第6巻) (白泉社文庫)

 巻頭5頁は単行本第9巻81頁。109頁が単行本第9巻の巻末185頁。110頁が単行本第10巻の巻頭6頁。291頁が単行本第10巻の巻末187頁。292頁が単行本第11巻の巻頭6頁。巻末312頁は単行本第11巻の26頁。
 それから、9月11日付(06)に単行本第11巻までの書影を示したときに未見だったために省略した単行本第8巻をここに補って置く。

 さて、8月30日付(5)で注意して置いたところを単行本と突き合わせながら確認して置くと、まず、文庫版第4巻227頁2コマめ〜228頁4コマめは単行本第7巻5556頁である。小異がある55頁を確認して置こう(1コマめのみ略)。

大都芸能
第5会議室
社員:「えー 大都社の企業部門やっています大都タウンビルの/渋谷の新ビルのことでありますが」
社員:「これは来年3月着工/8月中旬には落成/店内装飾をすませて来年10月初旬にはオープンの予定であります」
社員:「ビル内の店は銀座・新宿 赤坂・六本木などの有名ブティックを中心にすでに予約ずみです」
社員:「また7階8階にはレストラン街を設け/これも一流レストランが軒なみ店を開く予定です」(55頁)

 そして「10階が大都劇場」なのである(56頁1コマめ)。
・文庫版第5巻244頁1コマめ〜3コマめは単行本第9巻12頁。ここは一致しているから引用はしない。3コマめに「タウンビル9Fの大都劇場」とあった。
 この2つの場面、文庫版第4巻で説明していた社員は色の濃いスーツに白ネクタイ、メガネをかけた温和そうな人物であったのが、文庫版第5巻では色の濃いスーツに黒ネクタイ、サングラスをかけた強気な人物に変わっていることに注意して置いたのだが、この人物がこの後のオーディションなども取り仕切っている。単行本第9巻154頁1コマめにこの人物の名刺が描かれており、所属と姓名が判明する。(以下続稿)