矢口裕康『語りの伝承(鉱脈叢書15)』の奥付の前にある「所収一覧(初出論文名・掲載誌等・発行年・編発行者)」(頁付なし)の冒頭を引いて置く。
I 伝 承
昔話伝承を考える−八丈島中之郷を中心に−(原題「島の昔話伝承−八丈島中之郷を中心に−」/
『口承文芸の展開』昭和49年12月15日 国学院大学文学第二研究室記念論文編集委員会)
八丈島中之郷のはなし (原題「資料報告 八丈島中之郷の伝承−昔話を中心に−」『日本民俗学。*1/
第96号〈口承文芸特集号〉昭和49年10月30日 日本民俗学会)
以下、全部で12本が収録されている。
この頁の前の見開きが「昭和六二年五月」付の「あとがき」で頁付はないが300〜301頁に相当する。
さて、順序が刊行順ではないが、時期の前後には別の事情もあろうから、本書への矢口氏の収録順に見ていくことにする。内容的には6〜28頁「昔話伝承を考える――八丈島中之郷を中心に――」が調査結果の分析で、29〜48頁「八丈島中之郷のはなし」は初出にあったように資料紹介である。ただ、この2本の文及び本書の全体については、今通読しているところなので別にコメントすることにして、ここでは七人坊主関係の記述のみ拾って置く。
調査の時期のみ断って置くと、28頁注(1)に「昭和四七年七月一六日より二六日。昭和四八年一月二三日より二五日および一一月二日から四日の調査による」ものとある。
矢口氏は「三」節、13頁「昔話のみならず伝説、世間話まで聞き書きの領域を拡げ」たとして、「それぞれのジャンルにおける伝承度の濃いもの」を列挙するが、伝説の筆頭に「七人坊主の話」、世間話の筆頭に「七人坊主のタタリ」を挙げている。(以下続稿)
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大河ドラマの「江」を見ていたら、髭を生やした向井理の徳川秀忠が、通勤の車中でこのところ繰り返し見せられてるサッポロビール「金のオフ」CMの、付け髭で男装した永作博美の夫役にそっくりだと気が付いた。
どうでもいいンだけど。
*1:句点になっているのはママ。