瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『吾輩は猫である』の文庫本(02)

・角川文庫109(1)

吾輩は猫である (角川文庫)

吾輩は猫である (角川文庫)

 当初上下2冊で、上が角川文庫109、下が角川文庫110だったようだが、未見。
 現在のAmazon詳細ページの書影は3月22日付に参考までに貼って置いた『行人』と同じレイアウトである。またAmazon詳細ページではこの1つ前の、「カバー わたせせいぞう」の書影も見ることが出来る。
 私は改版六十二版・改版七十八版・改版八十五版を見た。本体(578頁)は同じで、カバーその他が違う。
 いずれも奥付は「昭和三十七年九月三十日改版初版発行」とあって、それぞれの発行日を示す。
・平成元年四月十日改版六十二版発行
 カバー表紙折返し、いずれも横組みで上部に内容紹介文、下部に雑誌「野性時代」の広告、最下部に「カバー わたせせいぞう」。カバー背表紙、水色地、上部に「な|1-1」秀英初号明朝体の標題、中央部に「夏目漱石 緑1-1」、下部に「角川文庫●430」●には白抜き「P」。カバー裏表紙、最上部に「ISBN4-04-100101-3 C0193 P430E 定価430円」定価の下に(本体417円)とある。カバー裏表紙折返しは横組み「角川文庫夏目漱石作品集」として15点が挙がる。右下隅にKBマーク、左下隅に小さく「カバー 暁美術印刷」。
 奥付、「角川文庫の発刊に際して」の後、3段組の「角川文庫目録 現代日本文学(緑帯)」の(2)〜(11)頁と「角川文庫 最新刊」(49)頁(50)頁。前者の(2)頁上段にはまず夏目漱石の作品が並ぶが、これは4月3日付に挙げた角川文庫740『漱石の思い出』改版二十一版に同じ。後者は1頁に10点。
・平成七年二月二十日改版七十八版発行
 カバー表紙折返しの上部に著者の写真、その下に縦組みの著者紹介文、最下部に「カバー わたせせいぞう」。カバー背表紙、白地、上部に「CLな1-1」教科書体の標題、中央部やや下にゴシック体「夏目漱石  |1-1 470」、下部はこの色の帯状に入り、ゴシック体白抜きで「角川文庫クラシックス」とある*1。この帯状の部分は背表紙のみで表紙・裏表紙には及んでいない。カバー裏表紙、白地に左上にバーコード2つ、右上にISBNコード、1行めは10桁のコード、2行めは「C0193 P470 定価470円」定価の下に(本体456円)とある。中央やや下寄りにゴシック体10行(1行14字)の内容紹介文。カバー裏表紙折返しは横組み「角川文庫クラシックス夏目漱石作品集」として、改版六十二版と同じ15点が挙がる。右下隅にKBマーク、左下隅に小さく「カバー 暁印刷」。
 奥付、「角川文庫の発刊に際して」の後に「角川文庫ベストセラー」が12頁ある。(以下続稿)

*1:その下には図書館の分類票が貼付されていて文字の有無不明。